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2ページ目―氷の大洞窟の大広間―準備を固めた一行が前進すると案の定、大広間にフロスト・ジャイアントと大型サイズのホワイト・ドラゴンがいるのを発見する。 レン師匠が若い頃に倒した唯一のドラゴンがホワイト・ドラゴン(超小型サイズ)だ。 ドラゴンの種別的な優位性は強い順に赤、青、緑、黒、白の順で、それぞれ同じ年齢とするならばホワイト・ドラゴンは一番弱い事になる。 だが、このホワイト・ドラゴンは今までアルウィン達が出会ったドラゴン達(緑竜エママロス、赤竜フレイムスケイル、黒竜ミッドナイター)よりもずっと年を経ているため、今まで戦った中で最強の竜といえよう。 ________________________ 【ヤング・アダルト・ホワイト・ドラゴン】大型サイズの竜(冷気) このドラゴンは、クチバシ状の鼻先とトゲだらけの喉袋と、後方に曲がった一本の枝骨に支えられたトサカを備えている。ひんやりとした、かすかな化学薬品のような臭いをまとわせており、その鱗は雪のように輝いている。 ドラゴン族の中で最も小柄で知性の低いのがホワイト・ドラゴンである。そのほとんどは動物じみた捕食生物に過ぎない。その顔立ちからは、より強力な竜族たちの持つ抜け目ない鋭さがなく、ひたむきな凶暴さだけが窺える。 ワームリング・ホワイト・ドラゴンの鱗は鏡のようにキラキラしている。年齢を重ねるに従って輝きは失われ、ヴェリー・オールドの年齢段階になると白い鱗には淡青色や明るい灰色が混じるようになる。 ホワイト・ドラゴンの住処は普通、氷穴や太陽光線の熱気が射し込まぬように作った地下洞窟にある。彼らは所有する宝物をすべて住処――可能ならば宝石の輝きを反射するように氷で覆われた洞窟――に保管している。ホワイト・ドラゴンは特にダイアモンドを好む。 ホワイト・ドラゴンはほぼどんなものでも食べることができる。しかし彼らは特に選り好みが激しく、凍らせた食べ物しか口にしようとしない。通常、ホワイト・ドラゴンはブレス攻撃で殺したクリーチャーの死体がカチカチに凍り付いているうちに平らげてしまう。その他の手段で殺したものは、適度に凍るまで雪の吹き溜まりの中に埋めておく。 ホワイト・ドラゴンの天敵はフロスト・ジャイアントである。彼らは食料や鎧の材料にするためにドラゴンを殺したり、飼い慣らして番犬のように使うために捕獲したりするのだ。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ________________________ 【フロスト・ジャイアント】大型サイズの巨人(冷気) この巨人の姿は恰幅のいい、筋骨たくましい人間のよう。肌は雪のように白く、目や髪の毛は薄青い。 フロスト・ジャイアント(霜の巨人)は乱暴者で、気紛れ放題に物を打ち壊す襲撃者として恐れられている。そしてそれは故ないことではない。 髪の毛は薄青色か汚れた黄色。目の色は髪の毛と同じであることが多い。皮や毛皮の服を着て、持っている装身具はすべて身に付けている。フロスト・ジャイアントの戦士はチェイン・シャツと、角や羽根飾りをつけた金属の兜を身に付けている。 大人の男で身の丈およそ15フィート(約4.6m)、体重およそ2,800ポンド(約1.3t)。女は少し背が低く体重も軽いが、それ以外の特徴はおおむね男と同じである。フロスト・ジャイアントは長ければ250年ほども生きる。 フロスト・ジャイアントの持ち歩く袋には、普通は1d4+1個の投擲用の岩、3d4個の日常有用の品、そしてジャイアント個人の財産が入っている。中のものはみな古びてすり切れて汚くて臭うので、値打ちのある物を選り分けるのは難しい。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ________________________ フロスト・ジャイアント「何だ貴様らは?!俺様のペット(ホワイト・ドラゴン)、『フリージングハート』の餌にしてやる」 ラヴィリーナ「食べられてなんかあげない!ヘイスト!」 ブレイブ・カルテット一行に加速の魔法がかかる。 アルウィン「竜退治は俺の十八番だ!」 アルウィンはホワイト・ドラゴンに突撃する。 バンブル「巨人退治とくりゃぁオイラの出番だ!うおおおぉぉぉっ!」 バンブルは、特殊能力:バーバリアン・レイジ(激怒)を発動させ、巨人並の怪力を発揮し、“霜巨人”フロスト・ジャイアントに斬りかかって行く。 小さな巨人VS 霜巨人の戦いが始まった。 フィース「バンブルに加勢して先に巨人をたたんでしまおう!行くぞプラック!」 プラック(乗騎)「ヒヒーン!」 フィースは特技:猛突撃で霜巨人に突撃する。 ________________________ 【特技:猛突撃】 騎乗して突撃アクションを使う時、近接武器で2倍のダメージ(ランスならば3倍ダメージ)を与える。 (D&D第3.5版プレイヤーズハンドブックより) ________________________ 白竜フリージングハート「クズども、凍りつけ!」 ホワイト・ドラゴンの[冷気]のブレスが、バンブル、ラヴィリーナ、アルウィンを範囲に巻き込むカタチで吐きかけられる。 バンブル「おっと、何しやがる白トカゲ野郎!邪魔すんな!」 バンブルは特殊能力:身かわしでブレスを完全によけきり、ノーダメージ。 ラヴィリーナは見事な反応で直撃を避け、ダメージを半減し、先程飲んだポーション・オヴ・レジスト・エナジーの効果で[冷気]ダメージを完全に防ぎきってノーダメージ。 しかし、アルウィンはダイレクトに冷気のブレスを食らってしまう。 アルウィン「うっ・・・おや?思ったより効いてない?どうやらフィースがかけてくれた魔法、レジスト・エナジーのおかげでブレスの直撃も涼風のようだ!」 フロスト・ジャイアント「ええい!クソ生意気なチビスケめ!」 フロスト・ジャイアントの斧がバンブルの魔法の鋲付き革鎧にヒットする。(21ダメージを受ける) バンブル「ぐわぁっ!さすがにいてえ!よくもやってくれたな!3倍にして返してやらあ!」 文字通り、バンブルはフロスト・ジャイアントから受けた21ダメージの3倍以上の68ダメージを叩き返す。 フロスト・ジャイアント「おぐあぁっ!このチビ、なんて馬鹿ヂカラだ!」 ラヴィリーナ「必殺の熱線レーザー光線ビィィーム!」 ホワイト・ドラゴンに灼熱のビーム(スコーチング・レイの呪文)が命中する。 白猫アルト「にゃにゃ〜(熱線レーザー光線ビームって・・・ボキャブラリー練習の成果はあまりないみたいだね)」 バンブルとフィースの連続攻撃にフロスト・ジャイアントが倒れ、ラヴィリーナの魔法とアルウィンのドラゴン・ハンターのテクニックにホワイト・ドラゴンのフリージングハートが倒れた。 ジャイアントとドラゴンがいた大広間には巨大な装置がある。 ラヴィリーナ「なにかしら?これは?」 バンブル「どれどれ(ローグのスキルで捜索する)・・・なるほど。どうやら異常気象の原因はこいつみてぇだな」 フィース「気象コントロール装置というわけか」 バンブル「よおし、オイラが解除してやる」 バンブルは装置無力化の作業に何度か失敗し、てこずったものの、最終的には気象コントロール装置を完全に無力化した。 すると突然、アルウィンとラヴィリーナは急な目眩に襲われた。 アルウィン「うっ、おっと・・・目まいが・・・」壁に手をつく。 ラヴィリーナ「あれ?あたしも・・・」一瞬フラっとなる。 フィース「2人共大丈夫かい?レイ・オン・ハンズかリムーヴ・ディジーズで治せるかもしれない」 アルウィン「いや、もう大丈夫だよ」 ラヴィリーナ「ありがとう。あたしももう平気」 異常気象事件を解決した一行はエクルの人々に感謝され、エニラマルトルへの帰路についた。 ―大都市エニラマルトル― 一行が、帰って来たのもつかの間、今度は海岸の村トーギル近辺が、異様な猛暑に見舞われるという事件が起きた。 どうも海岸近辺の洞窟から熱気が漏れてきているらしい。 エクル村を襲った寒波事件と似たパターンだというので、さっそく聖ナビアス教会からフィースに調査の依頼が来た。 かくしてチーム・ブレイブ・カルテットは海岸の村トーギルに向かって出発するのだった。 一行が旅立つと、急に空が曇り始め、ちょうどトーギルに到着した時には、暗雲が空を完全に覆い尽くす状態になっていた。 ―海岸の村トーギル― 村の近くにはマーフォーク(人魚)やトリトンが住んでいて、彼らも最近の熱気に困っているという。 村人が言うには熱気の溢れ出る洞窟は崖下の海からしか入る事ができないとの事。 そこで一行はトーギルの村と友好関係を結んでいるマーフォーク(人魚)達の住居に援助を求めに行く事にした。 ラヴィリーナ「あっ、海に入るなら水着に着替えなくっちゃ!」 ラヴィリーナ「じゃっじゃ〜ん!」 3人「おぶっ!!」 ラヴィリーナ「泳ぐ時に着る、水着っていう物がある事くらいあたしだって知っているわよ?常識よね常識!」 実は、この何とも形容しがたい水着は、この話の冒頭でジェンナが着ていたメイド服と同様、洋服屋のエリザベス(ハーフエルフ、エキスパート)が用意したものである。 (『Wind of fate』第3話『確実なる一歩』の冒頭参照) アルウィン「い、いつの間にそんな物を?」 ラヴィリーナ「エリザベスと冒険のお話をしてたら、『水中探検に役立つ』って言ってこの服をくれたの」 バンブル「・・・また騙されたのか・・・」 ラヴィリーナ「えっ?えっ?えっ?・・・なにか、おかしいの?もしかして着方間違ってる?」 アルウィン「いや、着方はそれであっているのかもしれないけど・・・」 バンブル「デザインが、その、斬新すぎるというか・・・」 フィース「そもそも本当に水着なんだろうか・・・いや、その、ある意味何も身につけない以上にきわどいというか・・・」 バンブル「でもすっぽんぽんよりかは隠れていると言えるけど・・・」 アルウィン「確かに理論上ではそういうことにならなくも・・・」 白猫アルト「にゃにゃ〜(いずれにせよエリザベスは、いたずらのつもりで、その水着をくれたんじゃないかな・・・)」 ラヴィリーナ「アルト!エリザベスは親切な人よ、ひどい事言わないで!」 白猫アルト「ニャー、ニャッニャー!(サー、イエッサー!)」 アルウィン「あ、え〜と、もしかしたら時代を先取りしたデザインなのかもしれないな・・・」 バンブル「え?ああ、そうそう、ナウいセンスってヤツ?考えてみりゃあ、エリザベスは服の専門家だもんな!」 フィース「確かに。服飾について、僕達素人にはわからない何かを彼女は理解しているのだろう。実際、レディ・エリザベスが用意してくれたというメイド服は、僕的に、なんかこう・・・くるものがあった事を白状するよ・・・」 結局、不安げな表情のラヴィリーナを見るに見かねて、全裸よりは文化的という結論に達した。 ラヴィリーナ「えへへ、時代先取りかぁ」 3人「・・・・・・・・・」 一行が、村人とマーフォークの交友の場とされている陸地で待っているとマーフォークの遣いの者がやってくる。 ________________________ 【マーフォーク】中型サイズの人型生物(水棲) このクリーチャーの上半身、両腕、頭部は見目良い人間のものに似ているが、2本の脚の代わりに大魚のものに似た、鱗に覆われた尾びれがある。 マーフォーク(人魚)は陽気な海の住人である。地上の住人に対しては用心深い態度をとるが、敵対的というほどではない。戦いを仕掛けるよりは、岩の上で日光浴をする方が好きなのだ。 男も女も貝殻やコーラル(珊瑚)などの、海中で採れる装飾品で身を飾り立てる。 マーフォークと遭遇した冒険者は、しばしばイタズラの対象となる。邪悪だというわけではないが、彼らの冗談はかなり残酷なものとなることがある。ただし、地上の住人が彼らに危害を加えるようなことがあれば、彼らは手強い敵となる。 マーフォークは頭の天辺から尾びれの先までの体長8フィートほど(約2.4m)、体重は400ポンドほど(約180kg)である。 マーフォークは共通語と水界語を話す。 棲み家から離れたところで遭遇するマーフォークのほとんどはウォリアーである。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ________________________ 遣いの人魚「私は遣いのピリカと申します。あなた方を人魚の宮殿にお連れしますのでこの、パール・オヴ・ザ・サイリンズ(サイリンの真珠)をお持ちください」 このパール・オヴ・ザ・サイリンズは身につけている者にウォーター・ブリージング(水中呼吸)とフリーダム・オヴ・ムーヴメント(移動の自由)の効果を与えてくれる魔法のアイテムである。 真珠は4つしかないので今回はアルトは村でお留守番する事にした。 白猫アルト「にゃ〜(ラヴィ、気をつけて行ってくるんだよ)」 ラヴィリーナ「うん、お土産にお魚とってきてあげるから、いいコにして待っていてね」 一行は、ピリカの案内で海の中を進み、宮殿にたどり着く。 ―水中にあるマーフォークの宮殿― あたりには、様々な種類の魚、ポーパス(ネズミイルカ)、オクトパス(蛸)等がたくさんいる。 タコの中には、ひと際大きなジャイアント・オクトパス(巨大蛸)もいたりする。 宮殿の入口にはマーフォーク達と友好関係を結んでいるトリトンの騎士(ポーパスに騎乗している)が2人見張り番をしている。 ________________________ 【トリトン】中型サイズの来訪者(原住、水) トリトンのサイズは大体人間と同程度。下半身は鰭のある2本の脚で、胴、頭、腕は人間のものである。 トリトンは水の元素界から物質界に何か未知の目的のためにやってきたと噂されている。彼らは海の住人であり、温暖な水を好むが、深海の冷たさにも耐えうる。 トリトンの銀色がかった肌は下半身に行くにつれ青銀色の鱗へと変わる。髪の毛は深い青か青緑である。 トリトンは岩や珊瑚、ほかの自然の材料からなる立派な海中宮殿や、美しく彫刻の施された洞窟に共同体を作る。トリトンは豊かな海の恵みの中から、ただ自分たちの生存に必要な分だけを狩猟・採集する。彼らは生来、地上に棲むものに対して疑り深く、できるなら関わらないようにする。だが共同体を侵略するものには無慈悲であり、侵入者を捕らえたときは、彼らを海岸から少なくとも10マイルほど離れた所に何も持ち物を持たせずに漂流させ、“海の慈悲”に委ねる。 トリトンは残酷で邪悪なサフアグンの生来の敵である。この二つの種族は平和に共存することができない。トリトン族とサフアグン族の長く血なまぐさい戦争は、時おり海運や海上貿易に影響を及ぼす。 トリトンはほぼ人間と同じサイズと体重である。 トリトンは共通語と水界語を話す。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ________________________ 【ポーパス(ネズミイルカ)】中型サイズの動物 ポーパスは水棲の哺乳類で、悪戯好き、友好的、そして献身的である。典型的なポーパスは体長4フィートから6フィート(約1.2〜1.8m)、体重110から160ポンド(約50〜70kg)ほどである。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ________________________ 【オクトパス(蛸)】小型サイズの動物(水棲) この海底に住むクリーチャーはその獲物にとってのみ危険である。邪魔されるとオクトパスは通常は逃げようとする。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ________________________ 【ジャイアント・オクトパス(巨大蛸)】大型サイズの動物(水棲) このクリーチャーは10フィート以上まで届く腕を持った、攻撃的で縄張り意識の強い狩人である。ジャイアント・オクトパスの触手は逆棘と縁の鋭い吸盤がちりばめられている。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ________________________ ピリカに案内され、宮殿の奥に進み、マーフォーク達の女王(名はコーラル)に謁見する。 コーラル女王「ようこそおいでくださいました。あなた方のお話は伺っております。洞窟からの熱気には私達も悩まされていたところです。この件の解決にできるかぎり協力いたしましょう」 女王が言うには、熱気とともに最近、海の生物達が狂暴になり、海岸近辺に現れては漁師達を襲うようになったという。 コーラル女王「私達には想像もできない、何か強力な力が関与している事は確かです」 バンブル「女王様、もう心配いらねえ。オイラ達にまかせときな!」 ラヴィリーナ「ブレイブ・カルテット出動よ!」 一行はパール・オヴ・サイリンズをアミュレット型(アルウィンはヘッドバンド型)にしてもらい、それを装備する。 そしてマーフォークのアデプト(術者)に耐熱のための呪文、エンデュア・エレメンツをかけてもらい、熱気の洞窟を目指して出発した。 ―海底洞窟近辺― ブレイブ・カルテット一行が洞窟を目指していると、魚のような顔をした2体の人型生物が、それぞれ1体ずつマンタ・レイを連れてこちらに向かって泳いで来る。 バンブル「魚の化け物みてえのがさっそくおいでなすったな!」 アルウィン「待てバンブル、あれはロキャーサといって、凶暴な種族じゃないはずだ」 ________________________ 【ロキャーサ】中型サイズの人型生物(水棲) この人型生物は人間よりやせており、背もわずかに低い。黄緑色の細かい鱗を持ち、腕と脚には大きなヒレがついている。 回遊の民であるロキャーサは暑熱な気候帯の海岸に近い海に住み、食糧として魚を獲ったり、甲殻類を集めたりする。姿こそ人型ではあるものの、彼らは明らかに人間より魚に近い。 ロキャーサは特に攻撃的ではないが、陸の住人を信用してはいない――仲間の多くが魚網に捕われてきたためである。 平均的なロキャーサは身長5フィート(約150cm)で、体重は175ポンド(約80kg)である。男女はまったく同じように見えるが、女性は卵嚢を示す2本の黄土色の縞で区別がつく。 ロキャーサは水界語を話す。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ________________________ 【マンタ・レイ(イトマキエイ)】大型サイズの動物(水棲) この魚は攻撃的ではなく、ほかのクリーチャーとの接触を避ける。マンタ・レイはプランクトンなどの小さな有機物を、そのぽっかりあいた歯のない口を通り抜ける水からこしとってえさとしている。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ________________________ フィース「ディテクト・イーヴル(パラディンの特殊能力:邪悪感知)発動!アルウィンの言うとおり、彼らからは邪気を感じられない」 ロキャーサ「*+;%¥$#<○×▽△■◆□◇‘’“”(水界語なため、なんと言っているのかわからない)」 バンブル「何か喋っているな。そうだ!オイラ、どんな言語でも理解できる魔法の兜、ヘルム・オヴ・コンプリヘンド・ランゲージズ・アンド・リード・マジック(言語理解と魔法解読の兜)を持ってたんだ。(魔法の背負い袋から兜を取り出してかぶる)」 ロキャーサ「(水界語)助けてくれ!サフアグン達に追われているんだ!」 バンブル「サフアグン?」 アルウィン「サフアグンとは“シー・デヴィル(海の悪魔)”の事だな」 ラヴィリーナ「見て、何かやって来るわ!また魚みたいな人型生物よ!」 フィース「気をつけるんだ!奴ら、いかにも強暴そうなサメを連れているぞ!」 ラヴィリーナが指差した方向から、サフアグン2体、中型シャーク2体、大型シャーク1体、超大型シャーク1体の編隊が襲いかかってくる。 ________________________ 【サフアグン】中型サイズの人怪(水棲) この人型生物の皮膚には鱗が、手足の指の間には水掻きがあり、口には鋭い牙がいっぱい生えている。長い尾の先は曲がったヒレになっており、腕や背中や頭にもヒレが生えている。大きなぎょろっとした目は真っ黒である。 サフアグンは海中での狩猟生活に適応した海棲捕食生物である。“シー・デヴィル(海の悪魔)”とも呼ばれており、近海に棲んで、沿岸の共同体を襲う組織化された集団を形成する。 ほとんどのサフアグンは、背中側が暗く、腹側が明るい、緑色系の体色をしている。黒っぽい縞や斑のあるものもいるが、こうした模様は年齢を経るにつれて色あせていくことが多い。サフアグンの成人男性は身長およそ6フィート(約180cm)で、体重は200ポンドほど(約90kg)である。 サフアグンはアクアティック・エルフと不倶戴天の敵同士である。この2種族が平和裏に共存することはない。彼らの間の戦争は長く続く血生臭い事件であり、時に海運や海外貿易の妨げとなる。トリトンに対しても、これにさほど劣らぬ憎しみを抱いている。 サフアグンは独自の言語であるサフアグン語を話す。高い【知力】のおかげで、ほとんどのサフアグンはボーナス言語をさらに2つ話す。通常は共通語と水界語である。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ________________________ 【シャーク(鮫)】中型、大型、超大型サイズの動物(水棲) この肉食の魚類は攻撃的で、近づくものすべてにいわれなく攻撃を仕掛ける傾向がある。5〜8フィート(約1.5〜2.4m)の小さめのシャークは、その獲物以外のものにとって危険ではない。大型のシャークは体長15フィート(約4.5m)近くまで達し、深刻な脅威である。超大型シャーク(ホオジロザメのような)はまさしく怪物でありその体長は20(約6m)フィート近くまで達する。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ________________________ ラヴィリーナは、ホーリィ属性の武器(悪に対して強力な威力を発揮する)である妖精剣ハート・オヴ・フェアリーで属性“悪”のサフアグンに斬りかかる。 アルウィンは同じくホーリィ属性の武器(悪に対して強力な威力を発揮する)である竜殺しの魔剣シャルクガルドの一撃で、もう一体のサフアグンを倒し、そのまま大型シャークに薙ぎ払いの一撃を決める。 バンブルは巨人殺しの魔剣ビーンストークを操り、超大型シャークに急所攻撃を決め、フィースは魔法のロングソードで中型シャークを相手にした。 次のページへ ページ: 1/ 2/ 3/ 4/ 5/ 6/ 7/ 8/ 『運命の風』(Wind of Fate)ギャラリー へ戻る |