『運命の風』(Wind of Fate)第9話 新たな風(Wind of destiny編01)へ戻る ページ: 1/ 2/ 3/ 4/ 5/ 6/ 7/ 8/ 1ページ目D&D3.5edキャンペーン『Wind of destiny』#2『順風満帆』 スコラルの知り合いの商人ナムフードゥル・エールたぷたぷ・ラウルノール(ノーム、エキスパート5)の店で買い物をする一行。 アルウィン:ベルト・オヴ・ジャイアント・ストレンクス+6(36000gp)購入。 ローリエリーナ:モンクス・ベルト(13000gp)を購入。 スコラル:ミスラル製チェイン・シャツ+3を+5に強化(16000gp)。 ナムフードゥル「まいどあり〜」 スコラル 「さて、お次は水の遺跡に行くわけなんやけど、水中での活動どないしよか?」 アルウィン 「トーギルの村でパール・オヴ・ザ・サイリンズ(サイリンの真珠)を借りられないかな?」 ローリエリーナ 「パール・オヴ・ザ・サイリンズ?」 ラヴィリーナ 「身につけるとウォーター・ブリージング(水中呼吸)とフリーダム・オヴ・ムーヴメント(移動の自由)の効果を与えてくれる魔法のアイテムよ。お姉ちゃん」 ローリエリーナ 「すごいわラヴィ、お姉ちゃんも知らない事を知っているなんて」 スコラル 「ラビたん、えらい物知りになったなあ。賢い賢い(^^)」 ラヴィリーナ 「えへへ」 白猫アルト 「にゃ〜(すごく嬉しそうだ)」 一行は、トーギル目指して出発する。 でもって、何事もなく無事到着。 ―海岸の村トーギル― 海岸にある小さな村である。村の近くにはマーフォーク(人魚)やトリトンが住んでいる。以前、熱気の脅威に見舞われたこの村を、アルウィン達が救ったことがある。 (『運命の風』Wind of fate 第八話 『運命の戦い』参照。) 村人とマーフォークの交友の場とされている陸地で待っているとマーフォークの遣いの者がやってくる。 ピリカ「まあ!これはアルウィン様、ラヴィリーナ様。ようこそおいでくださいました。思いがけない素敵な再会に感激です!」 ラヴィリーナ 「こちらこそ、また会えて嬉しいわ(^^)」 ピリカ「ここへは観光ですか?」 アルウィン 「実は折り入って相談が・・・」 パール・オヴ・ザ・サイリンズを借りられないかと相談したところ、快く貸し出してくれることになった。 ____________________________________ 【説明】 パール・オヴ・ザ・サイリンズは身につけている者にウォーター・ブリージング(水中呼吸)とフリーダム・オヴ・ムーヴメント(移動の自由)の効果を与えてくれる魔法のアイテムである。 ____________________________________ スコラル 「おっしゃ!これさえあれば水の中もへっちゃらやな」 ローリエリーナ 「そうね。さっそくトニムの森に戻りましょう」 森へ帰る途中、 ブラウン・ベア×2と ダイア・ベア×1と タイガー×2と ダイア・タイガー×1 (合計6体の獣)がこちらに向かって走って来るのが見える。 ____________________________________ 【ブラウン・ベア(ヒグマ)】大型サイズの動物 この大柄な肉食獣は体重が1,800ポンド(約800kg)を超え、後ろ足で立ち上がると12フィート(3.6m)近い身長となる。ブラウン・ベアは気性が荒く縄張り意識が強い。 ブラウン・ベアのデータは北米に棲息するグリズリーを含む、ほとんどの大きな熊につかうことができる。 戦闘 ブラウン・ベアは主にその爪で相手をずたずたにして戦う。 つかみ強化(変則):この能力を使用するためには、ブラウン・ベアは相手に爪攻撃を1つ命中させなければならない。命中したならブラウン・ベアは機会攻撃を受けずに1回のフリー・アクションとして組みつきに入ろうと試みることができる。 技能:ブラウン・ベアは〈水泳〉判定に+4の種族ボーナスを得る。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 【ダイア・ベア】大型サイズの動物 この恐ろしく大きな熊は、骨質の眉骨と、鎌のような爪を持ち、その冷たい突き刺すような眼には荒暴たる眼光がたたえられている。 この雑食性のダイア・ベア(巨大熊)は自分を避けようとするクリーチャーに関わることはないが、しとめた獲物や他の食物を守ったりするときには攻撃的になる。ダイア・ベアは何か食べられそうなものがあるのなら、何であれ引き裂いてばらばらにするのをためらわない。 典型的なダイア・ベアは体長12フィート(約3.6m)、体重8,000ポンド(約3,600kg)である。 戦闘 ダイア・ベアは戦闘では爪で相手をずたずたにする。 つかみ強化(変則):この能力を使用するためには、ダイア・ベアは相手に爪攻撃を1つ命中させなければならない。命中したならダイア・ベアは機会攻撃を受けずに1回のフリー・アクションで組みつきをはじめることができる。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 【タイガー(虎)】大型サイズの動物 この大きなネコの体高は3フィート(約90cm)を越し、体長は9フィート(約2.7m)近くに達する。タイガーの体重は400から600ポンド(約180〜270kg)である。 戦闘 つかみ強化(変則):この能力を使用するためには、タイガーは相手に噛みつき攻撃、または1回の爪攻撃を相手に命中させなければならない。命中したならタイガーは機会攻撃を受けずに1回のフリー・アクションとして組みつきに入ろうと試みることができる。組みつき判定に成功したなら、タイガーは相手を捕らえたことになる。そして引っかきを行なえる。 飛びかかり(変則):タイガーは突撃した場合、2回の“引っかき”攻撃を含めて全力攻撃を行なうことができる。 引っかき(変則):攻撃ボーナス+9近接、ダメージ=1d8+3。 技能:タイガーは〈隠れ身〉と〈忍び足〉、〈平衡感覚〉に+4の種族ボーナスを得る。 丈の高い草地や深い下生えの場所では〈隠れ身〉のボーナスは+8に上昇する。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 【ダイア・タイガー】大型サイズの動物 この強壮で怪物じみた猫科の動物は、その体高が人間の肩ほどもある。この動物は幅広い縞模様のある長い胴体とバックラーほどの大きさがある前足を持っている。 ダイア・タイガー(巨大虎)の獲物は動くものすべてである。この獣は獲物となるものを忍耐強くひそかに追跡し、その守りが薄くなったならいつでも攻撃を仕掛ける。 ダイア・タイガーは体長12フィート(約3.6m)以上、体重6,000ポンド(約2.7t)まで育つ。 戦闘 ダイア・タイガーは獲物を走って追い、飛びかかり、そして前脚の爪と噛みつき、さらに後ろ脚の引っかきで攻撃する。 つかみ強化(変則):この能力を使用するためには、ダイア・タイガーは相手に噛みつき攻撃を1つ命中させなければならない。命中したならダイア・タイガーは機会攻撃を受けずに1回のフリー・アクションとして組みつきをはじめることができる。組みつき判定に成功したなら、ダイア・タイガーは相手を捕らえたことになる。そして引っかきを行なえる。 飛びかかり(変則):ダイア・タイガーは突撃した場合、2つの“引っかき”攻撃を含めて全力攻撃を行なうことができる。 引っかき(変則):攻撃ボーナス+18近接、ダメージ=2d4+4。 技能:ダイア・タイガーは〈隠れ身〉、と〈忍び足〉に+4の種族ボーナスを得る。 丈の高い草地や深い下生えの場所では〈隠れ身〉のボーナスは+8に上昇する。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ スコラル 「わわっ!なんや?全速力でこっちに来とうで、死んだふり死んだふり(笑)」 アルウィン 「スコラル、知っているとは思うけど、熊を相手に死んだふりはあまり有効じゃないよ(^^;)」 ローリエリーナ 「ここはレンジャーの私達の出番ね」 すかさずアルウィンと、ラヴィリーナとローリエリーナはレンジャーの特殊能力:野生動物との共感を使って、ベア達とタイガー達をなだめようと試みる。 ラヴィリーナ 「あれ?」 よく見ると、2体いるブラウン・ベアの片方と、2体いるタイガーのうちの片方に違和感を覚える。 アルウィン 「あのブラウン・ベアとタイガー、ただの動物じゃないな」 突然、1体のブラウン・ベアと1体のタイガーが、人間と動物の中間形態に変身する。 アルウィン 「あれは!ライカンスロープ!?」 ____________________________________ 【ライカンスロープ】 ライカンスロープとは、動物に姿を変えることのできる人型生物や巨人のことである(訳注:“ライカンスロープ”とは本来、ギリシア語で“狼人”の意)。本来の姿では同じ種族の他のメンバーとまったく変わらぬように見えるが、生まれつきライカンスロープであった者やライカンスロープに罹患して長い者は、動物形態をほうふつとさせる特徴を備えている(あるいは備えるに至る)ことが多い。すなわち、濃い体毛や尖った歯、長くて力強い指などである。動物の姿では、普通の動物の強力な個体にそっくりだが、近くでよく見れば、その両目(しばしば闇の中で赤く輝く)には自然ならざる知性のかすかなひらめきが読み取れる。 悪のライカンスロープは、しばしば一般の人々の間にまぎれこみ、夜、ことに満月の夜になると動物の姿をとり、恐怖と流血をひろめる。善のライカンスロープは多くの人々の近くでは落ち着かず、独り隠れ住むことが多い。そうした者たちはしばしば、村や町から離れた原野に独り住まいをする。 ライカンスロープは病気のように広まることがある。平凡な人型生物や巨人として生まれ落ち、後に他のライカンスロープから受けた傷がもとでライカンスロープに罹患する者もいる。そうしたクリーチャーは“後天性ラインカンスロープ”と呼ばれる。そうでない者たちは生まれながらのライカンスロープであり、“先天性ライカンスロープ”と呼ばれる。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ダメージ減少/銀:ライカンスロープの体は、銀製の武器でないと、なかなか傷をつけられない。 ____________________________________ 【ワーベア】大型サイズ(人間形態は中型)の人型生物(人間、変身生物) この大柄な人型生物は密生した茶色の毛に覆われており、長い爪と熊のような顔を備えている。片手にグレートアックスを引っさげている。 人型生物の形態のワーベアはがっしりとして、筋骨たくましく、毛深いことが多い。髪の毛は茶色で濃く、男は普通あごひげを生やしている。また赤毛、ブロンド、象牙色、黒など、熊の姿のときの体色に合った色の髪をしていることもある。彼らは、脱ぐのも修理するのも着替えるのも簡単な、簡素な布と革の服を身につける。動物形態の時は、ワーベアは気難しく怒りっぽい。よそものとはつきあいたがらず、邪悪なクリーチャーを見つけては殺して歩く。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 【ワータイガー】大型サイズ(人間形態は中型)の人型生物(人間、変身生物) しなやかでありながら強力な、この人型生物は黄褐色で縞のある毛皮に覆われ、恐るべき爪と牙を備えている。背丈は8フィート以上あろうか。 人型生物形態のワータイガーはおおむね、均整のとれた筋肉質の体つきで、標準よりも背が高く、たいそう機敏である。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ スコラル 「あんたら、ライカンスロープやったんかい?」 ワーベア(属性:LG)「やあ!ボクは、ゴロリー」 ワータイガー(属性:TN)「俺はトニー、俺達は、ライカンスロープが安心して生活できる場所を求めて旅をしているんだ。 あっ、半獣半人姿で失礼、人の姿になろうにも、最近は常に動物達と共に行動しているため、人間用の衣服を持ち歩いていなくてね」 スコラル 「あー、かめへんかめへん。ウチは芸人兼冒険者の“お茶目な”スコラル。スコラルって呼んだってや」 アルウィン 「俺はアルウィン。イクス村出身のレンジャーだ」 ローリエリーナ 「私はトニムの森のローリエリーナ」 ラヴィリーナ 「同じく妹のラヴィリーナよ」 白猫アルト 「ニャーにゃにゃにゃ〜(えっへん!そして僕がラヴィの相棒、天才猫のアルトさ)」 ゴロリー(ワーベア)「アルウィン・・・もしかして大都市エニラマルトルで起きた事件の?」 アルウィン 「ああ、そうだけど・・・」 トニー(ワータイガー)「あんたらの噂は耳にしている。噂どおりの強さを持っているならば、ぜひ力を貸してほしい」 スコラル 「力を貸す?」 トニー(ワータイガー)「実は、俺達にはもっと仲間がいたんだが、ヒル・ジャイアントのダイア・ワーボア率いるボア軍団に、襲撃され、殺されてしまってね・・・これ以上ボア軍団が罪を重ねる前になんとしても引導を渡す手伝いをして欲しいんだ」 ゴロリー(ワーベア)「というのも、そのワーボア達は、もともとボクらの仲間だったんだけど、ライカンスロープに対する世間の冷たさに絶望して、ウィーノス氏族達の軍門に下ってしまった者達なんだ」 白猫アルト 「にゃにゃ〜(闇の勢力の残党ってわけか)」 ラヴィリーナ 「まだ、事件は完全に解決したわけではないのね」 ローリエリーナ 「そういう事なら協力するわ」 スコラル 「せやな。断る理由があらへんわ」 アルウィン 「元仲間というけど、その様子からすると、やはり和解は難しい状況なんだろうな」 トニー(ワータイガー)「残念ながら、相手はもはや問答無用の殺戮者でしかなくなってしまった・・・ワーボアのボス、プムバアは元々あまり賢いとは言えない巨人で、共通語は片言しか話せないし、3分前の事と3分以上先の事は理解できない奴だったから、交渉はおろか、まともな会話すら困難なんだ」 スコラル 「わかった。ウチは巨人語話せるから、ダメもとで一応話だけはしてみよか」 敵の戦力は、 ボアが5体、 ダイア・ボアが4体、 ワーボアが3体、 ヒル・ジャイアントのダイア・ワーボアが1体(合計13の獣たち)。 ____________________________________ 『作戦』 戦闘になった場合、敵の大将であるヒル・ジャイアントのダイア・ワーボアをプラズマ・カルテット一行が相手にし、他の敵を全てゴロリー(ワーベア)、トニー(ワータイガー)、ブラウン・ベア、ダイア・ベア、タイガー、ダイア・タイガーが引き受ける事にした。 ____________________________________ さっそく、ボア軍団の住処に攻め込む一行。 プムバア(ヒル・ジャイアントのダイア・ワーボア、属性:TN)「(巨人語)あ゛〜暴れたりねえ、暴れてえぜあ゛〜・・・あ゛〜なんだ?獲物か?暴れっぞらあ゛〜!」 スコラル 「(巨人語)ちょい待ち!ウチらはまず交渉しに来ただけや」 プムバア(ヒル・ジャイアントのダイア・ワーボア)「(巨人語)あ゛〜しゃべる獲物だおもれえぞらあ゛〜!グヒィ〜ヒィ〜!」 スコラル 「こいつどんだけコミュ障なんや!ほんまに問答無用やな」 アルウィン 「やむを得ない。迎え撃とう!」 ____________________________________ 【ボア(猪)】中型サイズの動物 肉食動物でないにもかかわらず、この野生の豚は非常に短気であり、邪魔をするものには何者であろうと突きかかる。 ボアは粗く、灰色がかった黒の毛皮に覆われている。大人のオスの体長は4フィート(約1.2m)ほど、体高は3フィート(約0.9m)ほどである。 戦闘 凶暴(変則):ボアはたいへん粘り強い闘争者であり、満身創痍状態や瀕死状態になってもペナルティ無しに戦いつづけることができる。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 【ダイア・ボア】大型サイズの動物 この巨大な猪の湾曲した背中は人間の背丈ほどの高さがある。その頭と背中には棘のある装甲板があり、すばらしく大きく光る牙、そして悪鬼の如き小さく獰猛な瞳を具えている。 ダイア・ボア(巨大猪)は雑食性で、他の野豚がするように、時間のほとんどを地面を掘り返すのに費やしている。しかしダイア・ボアは近づくものすべてを残忍に攻撃する。 ダイア・ボアは体長12フィート(約3.6m)、体重2,000ポンド(約910kg)まで育つ。 戦闘 ダイア・ボアは敵に突撃し、標的を牙でずたずたに切り裂いてしまおうとする。 凶暴(変則):ダイア・ボアはたいへん粘り強い闘争者であり、満身創痍状態や瀕死状態になってもペナルティ無しに戦いつづけることができる。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 【ワーボア】中型サイズの人型生物(人間、変身生物) ずんぐりとして力の強い、この獰猛な人型生物は、短い剛毛で覆われており、猪のような牙を備えている。 人型生物形態のワーボアはがっしりとした、標準的な身長の筋肉質の人物であることが多い。脱ぐのも修理するのも着替えるのも簡単な、簡素な衣服を着る。 戦闘 どの形態であろうと、ワーボアは通常のボア(猪)と同じように凶暴である。中間形態時には、武器と危険な突き刺し攻撃を使って戦う。 ライカンスロピーの呪い(超常):動物形態や中間形態のワーボアの突き刺しによる攻撃が命中した人型生物や巨人は皆、難易度15の頑健セーヴに成功しなければならず、失敗するとライカンスロピーに罹患する。 凶暴(変則):ワーボアはたいへん粘り強い戦い手であり、満身創痍状態や瀕死状態になってもペナルティ無しに戦いつづけることができる。 別形態(超常):ワーボアはボアの形態をとることも、ボアと人型生物の中間形態をとることもできる。 ボアとの共感(変則):ボアやダイア・ボアと意思疎通でき、ボアやダイア・ボアに対する【魅力】に基づく判定に+4の種族ボーナス。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 【ヒル・ジャイアントのダイア・ワーボア】大型サイズの巨人(変身生物) この巨人は短い剛毛で覆われており、鋭い爪を生やしている。その顔はブタのようで、突き出した牙と怒りに燃える小さな赤い眼を備えている。 巨人形態のダイア・ワーボアは普通のヒル・ジャイアントにそっくりだが、わずかばかり幅広で、髪の毛ももっと粗く、堅い。 このダイア・ワーボアは、先天性ライカンスロープである。 戦闘 ダイア・ワーボアはすぐかっとなる。通常は巨人形態で戦闘をはじめ、その後、恐るべき腕力を利用するために中間形態に切り替える。《突き飛ばし強化》や《武器破壊強化》を使って、敵を押しやり、敵の武器や盾を破壊することを好む。 ライカンスロピーの呪い(超常):動物形態や中間形態のダイア・ワーボアの噛みつきによる攻撃が命中した人型生物や巨人は皆、難易度15の頑健セーヴに成功しなければならず、失敗するとライカンスロピーに罹患する。 凶暴(変則):ダイア・ワーボアはたいへん粘り強い戦い手であり、満身創痍状態や瀕死状態になってもペナルティ無しに戦いつづけることができる。 別形態(超常):ダイア・ワーボアは二足歩行の中間形態、あるいはダイア・ボアの形態をとることができる。 ボアとの共感(変則):ボアやダイア・ボアと意思疎通でき、ボアやダイア・ボアに対する【魅力】に基づく判定に+4の種族ボーナス。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 戦闘開始! 【1ラウンド目】 ラヴィリーナ 「ヘイスト!(加速の呪文)」 アルウィン 「ダイア・ワーボアに銀製のバスタード・ソードで移動攻撃命中!25ダメージ!」 スコラル 「ダイア・ワーボアに移動攻撃クリティカル・ヒット!26ダメージや!」 ローリエリーナ 「スコーチング・レイ!50ダメージ!」 プムバア(ヒル・ジャイアントのダイア・ワーボア)「(巨人語)あ゛〜そんなのぜんぜん痛くねえぞらあ゛〜!グヒィ〜ヒィ〜!」 ヒル・ジャイアントのダイア・ワーボアはアルウィンに全力攻撃をしかけてくる。 武器命中で27ダメージを与え、突き刺し攻撃は外れ。 【2ラウンド目】 ラヴィリーナは行動順序をアルウィンの次までディレイ(遅延)する。 アルウィン 「こいつ・・・なんてタフな奴なんだ!特技:強打、5点割り振りでさらにノックの呪文を消費してアーケイン・ストライク! (2レベル呪文級の魔力がアルウィンの剣に宿る。)全力攻撃命中!25、35、31、 合計91ダメージ!」 ____________________________________ 【特技:アーケイン・ストライク】 発動準備してある呪文を代償として消費する事で、その魔力を武器に宿してダメージを増やす戦闘特技。 ____________________________________ ラヴィリーナ 「あと一押し!これでとどめよ!スターライト・V-MAX(ブイマックス)!」 5本のマジック・ミサイルがヒル・ジャイアントのダイア・ワーボアを貫く! プムバア(ヒル・ジャイアントのダイア・ワーボア、属性:TN)「(巨人語)あ゛〜・・・あ゛で?・・・ぜんぜん痛えぞらあ゛〜!」 ヒル・ジャイアントのダイア・ワーボアはズシィ〜ンと倒れて動かなくなった。 ゴロリー達も無事に戦闘に勝利した! スコラル 「どれどれアルウィン、怪我見せてみ?キュア・モデレット・ウーンズ♪」 スコラルのバード呪文:キュア・モデレット・ウーンズでアルウィンの怪我が治る。 アルウィン 「ありがとう。まさに万能タイプの冒険者だな〜」 スコラル 「これからもサポートはまかしとき!」 ゴロリー(ワーベア)「ありがとう。キミ達のおかげで殺された者達の仇を討てたよ。でも、こんな悲しい戦いは二度とごめんだね・・・お礼がしたいんだけど、ボクたちはあまりお金持ってなくて・・・力仕事とかで働いて恩返しさせてくれないかな?」 スコラル 「な〜に水臭いこと言ってんねん。礼なんていらんちゅーに」 アルウィン 「今後、君達が平穏に暮らせればそれに越したことはないよ」 トニー(ワータイガー)「そういうわけには・・・それに、平穏に暮らそうにも今の俺達は流浪の民なんだ」 スコラル 「ほならウチらと一緒にトニムの森に来るかいな?住むところくらいなら用意できるで」 ゴロリー(ワーベア)「トニムの森?」 ローリエリーナ 「私達の住んでいる森よ。先の戦いで住む者があまりいなくなってしまったの」 トニー(ワータイガー)「ありがたい話だが、この上さらにお世話になるなんて・・・」 スコラル 「森の平和を守るために尽力してくれるっちゅうのはどうや?」 トニー(ワータイガー)「なるほど!だったら俺達は今後、トニムの森の警備隊になる事を誓おう!あんたらほどの力はないが、オークやゴブリンのような奴らが森を汚すのを未然に防ぐことくらいはできるはずだ」 ゴロリー(ワーベア)「それは良いアイデアだ!」 トニー(ワータイガー)「森の名前も自分と似ててなんだか無性に親近感が湧いて来たぞ!グゥーレイトォ!!」 ラヴィリーナ 「森がにぎやかになるね(^^)」 アルウィン 「この調子でトニムを暮らしやすい森にしていきたいな」 一行は、ゴロリー達を連れて、トニムの森へ帰った。 ―トニムの森― 森に着いた一行は、まずゴロリー達の安住の地に適した場所を一緒に探してあげることにした。 そして、 ゴロリー(ワーベア)、 トニー(ワータイガー)、 ブラウン・ベア、 ダイア・ベア、 タイガー、 ダイア・タイガー の2人と4匹の獣たちはトニムの森の中でも比較的街道に近い所の1区画を住居とすることにした。 パール・オヴ・ザ・サイリンズ(サイリンの真珠)は4つしかないので今回はアルトはトニムの森でお留守番する事にした。 白猫アルト 「にゃ〜(ラヴィ、気をつけて行ってくるんだよ)」 ラヴィリーナ 「うん、お土産にお魚とってきてあげるから、いいコにして待っていてね」 一行はパール・オヴ・サイリンズをアミュレット型に加工した物を装備し、遺跡に向かって出発した。 遺跡へ向かう途中、ワンダリング・モンスターのキマイラとばったり会った。 プラズマ・カルテット一行もキマイラも、いきなりの鉢合わせにお互い驚き、一瞬動きが止まった。 ____________________________________ 【キマイラ】大型サイズの魔獣 そのクリーチャーは大きな黒い山羊の後半身と、ライオンの前半身を持つ。背にはドラゴンの翼があり、角のある山羊、たてがみの無いライオン、そして獰猛なドラゴンの頭を合わせ持つ。 キマイラは奇怪な姿をした捕食獣で、地上と空中を駆け巡って狩りをする。爪と牙で無数の攻撃を浴びせかけ、どんな強敵でも倒してしまう。 キマイラは、肩までの体高がおよそ5フィート(約1.5m)、体長は10フィート(約3m)に近く、体重は4,000ポンド(約1.8t)ほどもある。 キマイラは竜語を話すことができるが、より強力なクリーチャーに媚びへつらうときを除けば、めったに自分からしゃべろうとはしない。 戦闘 キマイラはあなどりがたい敵であり、獲物を不意討ちすることを好む。しばしば、空中から舞い降りたり、突撃する直前まで身を隠して伏せている、といった戦法をとる。ドラゴンの頭は、噛みつき攻撃のかわりにブレス攻撃を行なうこともできる。複数のキマイラは協力して攻撃する。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ キマイラ「グアアアァァ〜ッツ(竜語)やべ、不意打ちする暇がなかった・・・だっていきなりでくわすんだもんよ〜、やってらんないよな〜実際・・・」 戦闘開始! 【1ラウンド目】 アルウィン 「先手必勝!二刀流の構えで移動攻撃命中!15ダメージ!」 スコラル 「強打5点割り振りで移動攻撃・・・あっちゃ〜はずしてもた(^^;)」 ラヴィリーナ 「弓矢で連続攻撃命中!4と7ダメージ!」 ローリエリーナ 「移動攻撃命中14ダメージ!」 キマイラの反撃、獅子の噛みつき、山羊の角、竜の噛みつきがアルウィンを襲う。ヒット!5ダメージ。 【2ラウンド目】 アルウィン 「一気にケリをつけてやる!二刀流全力攻撃命中!ダメージ22、16、17!」 キマイラ「ギエアアアァァ〜ッツ(竜語)やっべ、これマジ死ねるわ〜」 キマイラが絶命して戦闘終了。 アルウィン 「・・・噛みついてきた竜の頭の色は赤で、火のブレスを吐く奴だったから、歯が熱消毒されてたと考えよう」 スコラル 「そりゃ精神衛生上良さそやな。ダメージもたかが5点やし、『唾つけときゃ治る』っちゅうやつや」 ____________________________________ 【補足解説】 キマイラの竜の頭の色は個体ごとに違っていて、赤、青、緑、黒、白の5種類のどれかであり、色によって吐くブレスの効果(例えば、赤は炎、黒なら酸)が異なる。 ____________________________________ 次のページへ ページ: 1/ 2/ 3/ 4/ 5/ 6/ 7/ 8/ 『運命の風』(Wind of Fate)ギャラリー へ戻る |