『運命の風』(Wind of Fate)第11話 熱風地獄(Wind of destiny編03)へ戻る ページ: 1/ 2/ 3/ 4/ 5/ 6/ 1ページ目D&D3.5edキャンペーン『Wind of destiny』#4『疾風怒濤』 火の遺跡を後にした一行は、ニンフのリップがいる湖へ戻ってきた。 借りていたメジャー・リング・オヴ・エナジー・レジスタンス[火]をリップに返す。 リップ(ニンフ) 「さあ、次は風の遺跡です。これを身につけて行ってください」 一行にメジャー・リング・オヴ・エナジー・レジスタンス[冷気]([冷気]に対する抵抗20を得る指輪)を貸し出してくれる。 スコラル 「まいどおおきに(^^)」 リップ(ニンフ) 「風の世界に通じる道を通るには入り口にいる巨大アニメイテッド・オブジェクトの石像と超巨大アニメイテッド・オブジェクトの門を破壊しなければなりません。くれぐれもお気をつけて」 アルウィン 「アニメイテッド・オブジェクトはたいてい強固な硬度をもっているからダメージが与えにくく、破壊するのが困難だ。武器をアダマンティン製モーニングスターに持ち替えておこう」 (アダマンティン製の武器は石や鉄等の硬度を無視してダメージを与えることができる) さらにアルウィンはブラインドフォールド・オヴ・トゥルー・ダークネス(市価9,000gp)購入。 このアイテムは目隠し用のハチマキといった感じの外見で、これを使って眼を覆うと視力を使わず相手を感知する事ができる。 主に真っ暗闇での戦いや、透明な相手と戦う時などに役に立つ。 プラズマ・カルテット一行は魔法のテーブルクロスを使って作りだしたヒーローズ・フィースト(恐怖や毒に対する耐性を与え、一時的にHPを上昇させる食べ物)で朝食をとる。 ローリエリーナ 「(ニコニコと手招きしながら。)ラヴィおいでおいで〜。今日のほぷぺ(ほっぺ)はね〜(ラヴィリーナのほっぺをフニフニしながら熟考中)・・・ちょぱちょぱほぷぺで〜す」 今日の形容詞は『ちょぱちょぱ』に決定したようだ。 その他ひととおりのノルマや準備を終え、出発。 入り口へ到着。 ―風界の入り口― 超巨大サイズの門がある。 そして、門の前には巨大サイズの石像が立っている。 スコラル 「リップが言うとったのはあの門と石像の事やな」 アルウィン 「動き出す前に先制攻撃だ!」 ____________________________________ 【アニメイテッド・オブジェクト】超小型〜超巨大サイズの人造 アニメイテッド・オブジェクト(自律行動物体)はいかなるサイズ、形状、色のものも存在し得る。彼らがクリーチャーとして存在できるのは、アニメイト・オブジェクツのような呪文や類似の超常能力のおかげである。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 戦闘開始! 【第1ラウンド】 ラヴィリーナ 「ヘイスト!(加速の呪文)」 アルウィン 「移動して強打12ポイント割り振りで石像に攻撃命中!40ダメージ!」 スコラル 「こっちも移動して強打11ポイント割り振りで石像に攻撃命中!33ダメージ!」 ローリエリーナ 「石像にスコーチング・レイ!3発命中!14、12、12ダメージ!」 超巨大サイズの門の扉がコミカルに開いてアルウィンに命中して29ダメージを与える。 巨大な石像も動き出してアルウィンを攻撃するが失敗。 アルウィン 「強打6ポイント割り振りで全力攻撃!石像に攻撃命中!36ダメージ!ヘイストによる追加攻撃も命中!38ダメージ!」 石像が破壊される! アルウィン 「石像撃破!そのまま薙ぎ払いで超巨大門に33ダメージ!続いて連続攻撃38ダメージ!さらに連続攻撃31ダメージ!」 スコラル 「移動して強打11ポイント割り振りで超巨大門に攻撃命中!31ダメージ!もう楽勝やな。ローリエとらびたんは、そこでおとなしゅう見たってや!」 ローリエリーナ 「せめて援護くらいはさせてよね。門の機会攻撃を食らわないよう〈軽業〉技能で移動してスコラルを防御援護するわ」 ローリエリーナがスコラルを庇うように立ちACに+2のボーナスを与える。 ラヴィリーナ 「あたしも〈軽業〉技能で移動してアルウィンを防御援護!」 アルウィンのACに+2のボーナス。 超巨大門はアルウィンを攻撃するが、失敗。 アルウィン 「全力攻撃!4発命中!27、27、27、21(合計102)ダメージ!」 スコラル 「全力攻撃!10、13ダメージ!」 門が起動停止する。 スコラル 「超巨大門撃破や!」 戦闘終了。 アニメイテッド・オブジェクトを破壊して、次元ポータルを通ると、そこは上も下も空が広がっている世界。 ―風界― 辺りにはいくつもの小島が浮いていて、一行はその小島の一つに投げ出されるように着地した。 それぞれの小島には僅かながら重力が働いているため、身軽ではあれど小島を蹴っても中空に投げ出される事はない。 殺風景な空間かと思いきや、ときおり、かなりの速度で飛行するクリーチャーがふいに近くを通り過ぎたりする。 突然、小型、中型、大型サイズの飛行クリーチャーが襲い掛かってくる。 ラヴィリーナ 「あ、羽根がたくさんある鳥さん達がこっちに来る」 アルウィン 「“矢の鷹”だ!俺達がおいしそうに見えるらしいな」 ____________________________________ 【アローホーク】小型〜大型サイズの来訪者(風、他次元界) そのクリーチャーはしなやかな蛇のような胴体に長い首と尾を持つ。そこから羽毛の生えた翼が上下1対ずつ、合計2対生えている。胴体の大部分は玉虫色の光沢を持つ青い鱗で、首の付け根と尾はふさふさとした黄色い羽毛で覆われている。頭部には黒くノコギリの刃のようなギザギザのある嘴と、4つの目がある。目は1対が嘴の上部に、もう1対が下部についている。 アローホーク(「矢の鷹」の意)は風の元素界から来た、腐肉漁りにして捕食動物である。彼らは飛行生物として進化の頂点に達したクリーチャーであり、生涯地上に降りることなく生きる。 アローホークは生きている限り常に動き続ける。彼らは卵から孵った瞬間から飛ぶことができ、食餌も睡眠も交尾も飛びながら、一度も地面に触れることなく行なう。身体のひねりと、羽ばたきのタイミングを変化させることにより、アローホークはどんな方向にも最大の速度で飛ぶことができる。 アローホークの卵は、生来の浮揚能力を持つ。雌は空中に2d4個の卵を産むと、孵るまで浮かべたまま放置する。雌は卵を守るし、風に吹き散らされると一所に集めようとするが、それ以上の手出しはしない。 ジュヴナイル・アローホーク(幼鳥、1〜10歳)は、嘴から尾までの体長がおよそ5フィート(約1.5m)ある。胴体の長さはその約1/3ほど。翼を広げた幅はおよそ7フィート(約2.1m)、体重は20ポンド(約9kg)ほどである。 アダルト(成鳥、11〜40歳)は嘴から尾までの体長がおよそ10フィート(約3m)、翼を広げた幅はおよそ15フィート(約4.5m)、体重は100ポンド(約45kg)ほどである。 エルダー(古鳥、41〜75歳)になると体長がおよそ20フィート(約6m)、翼を広げた幅はおよそ30フィート(約9m)、体重は800ポンド(約360kg)ほどにもなる。 アローホークは風界語を話すが、あまり話し好きなクリーチャーではない。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 大型サイズのエルダー・アローホーク「ビビューン!(風界語で“珍しい獲物発見!”)」 アローホークの近くに黒い煙のようなものが漂っていたかと思うとコウモリのような翼を持つ奇妙な生物に姿を変える。 ローリエリーナ 「あれもただの煙じゃないわね」 スコラル 「めっちゃ悪そうな顔しとるやん」 アルウィン 「風のエレメンタル、ベルカー!間違いなく邪悪なやつだ!」 ____________________________________ 【ベルカー】大型サイズのエレメンタル(風、他次元界) 黒い煙のかたまりが風に逆らって動き、近づいて来るにつれ形を変える。雲のようにモクモクとわき上がったかと思うと突如爆発し、煙と風でできた魔物のようなクリーチャーが現れた。コウモリの翼を持ち、煙が巻きひげ状に細長く枝分かれした部分には爪がある。そして牙のある口で噛みつこうとしている。 ベルカーは風の元素界からやってくるクリーチャーである。その体は基本的に煙で出来ている。まぎれもなく悪の存在だが、他者との関わりを極端に嫌い、通常は自分たち以外の存在に興味を示さない。 翼の生えた黒い姿はことさら魔物じみて恐ろしげである。しかし、身体が半分ガス化状態であるため、風が吹くたびにその姿は変わり続ける。体長はおよそ7フィート(約2.1m)、体重はおよそ8ポンド(約3.6kg)である。 ベルカーは風界語を話す。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ ベルカー「シュビ〜ン!(風界語で“どさくさにまぎれておこぼれをもらうぞ〜”)」 戦闘開始! 【第1ラウンド】 スコラル 「移動して強打5ポイント割り振りでベルカーに攻撃命中!32ダメージ!」 アルウィン 「強打6ポイント割り振りで小型サイズのジュヴナイル・アローホークに攻撃命中!33ダメージ!」 小型サイズのジュヴナイル・アローホークは一撃で真っ二つになる。 アルウィン 「撃破!そのまま薙ぎ払いで中型サイズのアダルト・アローホークに攻撃命中!33ダメージ!」 ラヴィリーナ 「スターライト・V-MAX(ブイマックス)!魔法の矢2発を中型サイズのアダルト・アローホークに放って7ダメージ!」 アダルト・アローホークはきりもみして地面に落ちて動かなくなる。 ラヴィリーナ 「やった!残り3発をベルカーに放って9ダメージ!」 ベルカー「シュビビンシュビビンシュビビンビ〜ン! (風界語で“や〜られちゃった〜くやしいな〜”)」 ベルカーはガス化して逃げる間もなく死亡した。 大型サイズのエルダー・アローホーク「ビビビビ〜!」 大型サイズのエルダー・アローホークはラヴィリーナに向けて電気の光線(+19遠隔接触攻撃)を撃つがかわされる。 ローリエリーナ 「移動して大型サイズのエルダー・アローホークに攻撃命中!12ダメージ!」 【第2ラウンド】 スコラル 「5ftステップで大型サイズのエルダー・アローホークに接近して全力攻撃2発命中!16、21ダメージ!」 アルウィン 「同じく5ftステップで大型サイズのエルダー・アローホークに接近して全力攻撃!1発目命中!14ダメージ!2発目クリティカル・ヒット!30ダメージ!3発目は失敗」 ラヴィリーナ 「スターライト・V-MAX(ブイマックス)!19ダメージ!」 大型サイズエルダー・アローホークも地に落下して動かなくなる。 戦闘終了。 ローリエリーナ 「ほとんど視界を遮るものが無い空間だけに、周りが良く見えるけど、その分全方向に気を配っていないとどこから何がやってくるか解らないわね・・・って言ってるそばから何かいるわ!」 戦いが終ったのもつかの間、小島の丘から、大きな角を持つ爬虫類のような超大型サイズの飛行生物と、胸から3本目の腕が生えた超大型サイズの巨人という奇妙なコンビが現れる。 アルウィン 「飛行音波魔獣アーサックと邪悪な3本腕の異形アハッハ、しかし奴らがなんで組んでいるんだ?」 ____________________________________ 【アーサック】超大型サイズの魔獣 このクリーチャーは肉質の翼、長い尾、背中に大きな背ビレを持った飛行する爬虫類に似ている。ワニに似た頭部には、1本の角状の突起がある。 荒れ果てた不毛の地からやってくる奇妙な捕食獣であるアーサックは、生息地の住民たちにとって、飢えたドラゴンと同じくらい恐ろしい脅威である。 アーサックは盲目であり、長い舌にある特殊な器官で、音と物の動きを感知する。その頭部にある突起から強力に収束された音波のビームを発する。クリーチャーは全身が黄色味がかった緑色で、翼とヒレは黄色味が強く、頭部と胴体は緑が濃い。またその歯は黄色い。 アーサックは悪賢くて狡猾である。雑食性だが、より肉のほうを好む。アーサックは人里離れた高山に巣を作り、食べ物を捜してまる1日も遠出をすることがあるため、巣にはまれにしか帰って来ない。ときどき地上100フィートほどの高さを滑空し、獲物を感知しようとしているアーサックの姿が見られる。 アーサックは体長が20フィート(約6m)程度で、その翼幅は約40フィート(約12m)ほど。そして体重は5,000ポンドほど(約2.3t) 知性が高いにも関わらず、アーサックは言葉を話さない。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 【アハッハ】超大型サイズの異形 そのクリーチャーは、ぼろぼろの布や毛皮をまとい、でっぷりと太った巨人のように見える。しかしその胸からは3本目の腕が生えている。大きな口からはよだれが垂れ、下顎から猪のような反り返った牙が突き出ている。目と鼻は小さく、耳の大きさはちぐはぐで、片方が大きく、片方が小さい。 アハッハは大きくて醜い姿をした二足歩行生物である。その怪力で、ほぼどんな敵でも叩き潰し、血まみれのペーストに変えてしまう。 アハッハはめったに入浴しないため臭くてたまらない。成人のアハッハの身長は18フィート(5.5m)前後、体重は4,500ポンド(2t)ほどもある。 アハッハは種類を問わず宝石や水晶を好む。彼らはしばしば、太った指を腕輪に押し込んだり、丸太のような手首にネックレスをむりやり巻き着けたりといった具合に、くっつけられる適当な場所を見つけて、装飾品を身にまとっている。彼らはしばしば何時間も座り込んで、宝石を磨いたり眺めたりしていることがある。宝石以外でアハッハが興味を示すものは、食べ物と暴力だけである。ヒル・ジャイアントを嫌っており、頭数で負けていない限り、見かけるやいなや攻撃を仕掛ける。しかし、それ以外のジャイアントや超大型サイズのクリーチャーのほとんどに対しては恐れを抱いている。 アハッハはひどくなまった巨人語を話す。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ スコラル 「(巨人語で話す)ウチら戦う気ないねん、お互い怪我してもつまらんやろ?通したってや」 アハッハ「(巨人語)オデ、オマエラ食ウ、ペットニモ食ワセル」 スコラル 「あの爬虫類ペットらしいで、問答無用やて」 アルウィン 「ペットと無理心中をお望みってわけか」 戦闘開始! 【第1ラウンド】 スコラル 「いっくで〜、3本腕のアハッハに移動攻撃・・・失敗。笑ってごまかせアッハッハ(^^;)」 ラヴィリーナ 「空飛ぶ魔獣アーサックに灼熱レーザー!3発命中!21、19、16ダメージ!」 ローリエリーナ 「同じく空飛ぶ魔獣アーサックにスコーチング・レイ!3発命中!14、13、11ダメージ!」 アーサックはラヴィリーナに向けて音波の槍(+12遠隔接触攻撃)を撃つが、かわされる。 アハッハ「(巨人語)チッコイ、ナマイキ、メチャクチャ、タタイデヤル」 アハッハはスコラルにモーニングスターの三刀流全力攻撃、右手2回、左手1回、真ん中の手1回、噛みつき1回の5連続攻撃をするが、全て外した。 スコラル 「あぶなかった〜、なんとかよけきれた。さすがに5回攻撃もろたら洒落にならんわ」 アルウィン 「強打5点割り振りで魔獣アーサックに移動攻撃命中!26ダメージ!」 アーサックは地面に叩きつけられ動かなくなる。 アルウィン 「撃破!そのまま薙ぎ払いで3本腕のアハッハに攻撃命中!38ダメージ!」 【第2ラウンド】 スコラル 「今度は外さんで!3本腕のアハッハに全力攻撃!2発命中!17、31ダメージ!」 ラヴィリーナ 「アハッハに灼熱ビーム!3発命中!17、20、11ダメージ!」 アハッハ「(巨人語)チッコイグセニ・・・グアァッ」 アハッハは前のめりに倒れて動かなくなった。 戦闘終了。 超大型サイズのアッ君コンビを倒し、しばらく小島を進んだ一行は、蟲達の勢力争いの戦場に入り込んでしまう。蟲がこのような戦争をするのは奇妙な話である。 ラヴィリーナ 「たくさんのハチさん達がブンブン戦ってるね」 ローリエリーナ 「あの蜂の集団は蟲じゃなくて、知性を持った悪の魔獣よ」 ____________________________________ 【ヘルワスプ・スウォーム】微小サイズの魔獣(悪、スウォーム、他次元界) 数千という紅玉のごとき赤い蟲が、すばやく飛び交い雲をなす。怒ったようなうなりが周囲を満たしている。 ヘルワスプ(地獄蜂)は地獄の諸次元界からやってきた危険で、非常にあくどい魔蟲である。1匹のヘルワスプは親指大の普通のワスプ(蜂)に似ているが、その黒い甲殻には紅玉のように赤い縞模様が光っており、その複眼は緑がかった玉虫色をしている。スウォームを形成すると、ヘルワスプは地獄の狡猾と血への渇望を具えた集合知性を持つようになる。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) 暗視60フィート、集合知性、(スウォーム)の副種別特徴、武器ダメージに対する完全耐性、ダメージ減少10/魔法、[火]への抵抗10、夜目を持つ。 ____________________________________ 【ジャイアント・アント(巨大蟻)】中型〜大型サイズの蟲 ジャイアント・アントは蟲の中でもっとも勤勉で順応性のある蟲である。ソルジャー(兵隊蟻)とワーカー(働き蟻)は体長約6フィート(約1.8m)に達する一方、クイーン(女王蟻)は9フィート(約2.7m)の長さにも達する。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 【ジャイアント・プレイング・マンティス(巨大カマキリ)】大型サイズの蟲 この辛抱強い肉食生物は、獲物が近くに来るまで、まったく動かずに待ち続ける事ができる。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 【ジャイアント・スタッグ・ビートル(巨大クワガタ虫)】大型サイズの蟲 ジャイアント・スタッグ・ビートルは農作物を貪欲にむさぼる、深刻な害虫である。1匹のジャイアント・スタッグ・ビートルは短時間で農場を1つ丸はだかにすることができる。成長したジャイアント・スタッグ・ビートルは体長約10フィート(約3m)である。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 戦場の蟲詳細: ヘルワスプ・スウォーム1集団。 ジャイアント・アント・ワーカー6匹、 ジャイアント・アント・ソルジャー2匹、 ジャイアント・アント・クイーン1匹。 ジャイアント・プレイング・マンティス1匹。 ジャイアント・スタッグ・ビートル1匹。 スコラル 「うわあ、こりゃウチらもターゲットにされるで」 アルウィン 「こんなところで無駄な時間を費やしたくないからファイアーボールで・・・」 ローリエリーナ 「待って!ヘルワスプ・スウォームは[火]への抵抗10を持っているのよ」 アルウィン 「ああ、でも集団の虚弱性(密集している事により、まるで誘爆するようにダメージが増幅する)も持っているからいけるはずさ。討ち漏らしたらライトニング・ボルトを頼むよ」 ラヴィリーナ&ローリエリーナ 「OK!」 アルウィン 「ウォー・マグ・ファ・ド・バロン・メル・ラー・オズ・デジュライン!」 ファイアーボールがヘルワスプ・スウォームの集団に炸裂する! 28(ダイス目)+50%(集団の虚弱性)−10(抵抗)=32ダメージ! 32×4(4区画分)=128[火]ダメージ! ヘルワスプ・スウォームは見事に黒こげの焼死体になった! 残った蟲達は蜘蛛の子を散らすように逃げていった。 一行は先を急ぐことにした。 浮遊島の上をしばらく進むと蟻に似たクリーチャー達(フォーミアン・ワーカー7体、フォーミアン・ウォリアー6体、フォーミアン・タスクマスター2体、フォーミアン・ミュルマルク1体)を相手に、人間2人、赤い蛙人間1体、青い蛙人間1体の変わったパーティが戦っている。 リーダーらしき人間が、アルウィン達に向かって叫んだ。 人間の男「お前達、この蟻の化け物達を倒すのを手伝ってくれ!レッドとブルーのデカい奴らは味方だ!」 スコラル 「こう言っちゃなんやけど、あの人間どうも怪しいわ」 ローリエリーナ 「あの蟻のようなクリーチャーはフォーミアンだわ。そしてあの蛙人間は、フォーミアンと敵対するスラードよ」 アルウィン 「そういえばスラードの中には人に化けるものがいるって話を本で読んだことがあるな。フォーミアンは秩序的で規律のみを基準にする分、恩を売れば交渉ができそうかな・・・スラードといえばD&D3ed公式シナリオ集で人に化けたまま仲間に入って来るNPCを思い出すな〜」 ラヴィリーナ 「じゃあ、蟻さん達(フォーミアン)に加勢しましょう」 スコラル 「せやな」 人間「おのれ!愚かなやつらめ!フォーミアンに味方するなら、お前らもまとめてたたっ殺してくれるわ!」 ふたりの人間はそれぞれ大型サイズの緑色の蛙人間と中型サイズの灰色の蛙人間の正体を現す。 大型グリーン・スラードと中型グレイ・スラードである。 ____________________________________ 【フォーミアン】 フォーミアン(「蟻のともがら」の意)はメカヌスと呼ばれる次元界からやって来る。そうして目にうつった土地には必ず住みつき、生き物はすべて巣に連れていって働き手にしてしまう。 フォーミアンは徹底した拡張主義者であり、その目的は入植地をどこまでも広げ、ついにはあらゆるものを奪い取り、フォーミアンの秩序をゆるぎないものにすることである。この目的のため、フォーミアンは他のあらゆるクリーチャーを攻撃し、普通は相手を捕まえて、建物を建て都市を広げる仕事につかせる。フォーミアンはこうして“徴集”した労働者や、タスクマスターの力で精神を支配したクリーチャーを抱えている。 フォーミアンの姿は、蟻とケンタウロスのあいのこのようである。どのフォーミアンも赤茶色の甲羅で覆われているのは同じだが、大きさや見かけは種類によって違う。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 【フォーミアン・ワーカー】小型サイズの来訪者(他次元界、秩序) このクリーチャーの大きさはジャッカルかブルドッグほど。姿は蟻に似ているが、頭部と胸部は人間のように直立している。肩と腕の格好も人間に似ていて、未発達の手には不器用そうな鉤爪がついている。 ワーカー(労働者)はフォーミアンのうち、最も地位が低く、最も数が多い。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより一部抜粋) ____________________________________ 【フォーミアン・ウォリアー】中型サイズの来訪者(他次元界、秩序) このクリーチャーの大きさはポニーと同じほど。姿は蟻に似ているが、頭部と胸部は人間のように直立している。口には力の強そうな大あごがある。肩と腕の格好は人間に似ていて、腕の先の手には鋭い爪がある。そして腹部には突き刺す針がある。 ウォリアー(戦士)は戦うためにのみ存在する。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより一部抜粋) ____________________________________ 【フォーミアン・タスクマスター】中型サイズの来訪者(他次元界、秩序) このクリーチャーの大きさはポニーと同じほど。姿は蟻に似ているが、頭部と胸部は人間のように直立している。口らしきものは見当たらない。肩と腕の格好は人間に似ていて、腕の先の力強い手には鋭い爪がある。そして腹部には突き刺す針がある。 タスクマスター(監督)の姿はウォリアーに似ているが、大あごがない_実のところ、そもそも口らしきものがないのである。このフォーミアンはテレパシーによってのみ意志疎通を行い、自分が精神支配している相手の精神的エナルギーから養分を得ている。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより一部抜粋) ____________________________________ 【フォーミアン・ミュルマルク】大型サイズの来訪者(秩序、他次元界) このクリーチャーの大きさはライト・ホースと同じほど。姿は蟻に似ているが、頭部と胸部は人間のように直立している。口には力の強そうな大あごがあり、頭には精緻な青銅の兜をかぶっている。肩と腕の格好は人間に似ていて、腕の先の手も人間の手のような形。腹部には突き刺す針がある。 ミュルマルク(蟻長)はフォーミアン社会の選良である。下位の者たちと違って、ミュルマルクは個我を有し、自分の目的、欲求、想像的思考を有する。とはいえ、彼らがクイーンの望みに逆らうことはまことに稀であり、ほとんどの者はクイーンには忠実である。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより一部抜粋) ____________________________________ 【スラード】 混沌の諸次元界では、ランダムなエネルギーと物質のかけらが沸き立ち、うねくっている。この光と音の不協和音のただ中を縫うように進むのがスラードである。 混沌のクリーチャーであるスラードは、人型のヒキガエルになぞらえられてきた。しかし、そう描写してしまうと、彼らの敏捷さと戦闘力を誤り伝えることになる。 すべてのスラードは独自の言語であるスラード語を話す。グリーン・スラード、グレイ・スラード、デス・スラードは共通語も話す。さらに、デス・スラードはテレパシーで意思疎通することもできる。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ 【レッド・スラード】大型サイズの来訪者(混沌、他次元界) このクリーチャーはどうにか人型生物の姿をしている。首がほとんどなく、頑強で平べったい頭をした赤い肌のヒキガエルといった様子である。爪の生えた手と足を持ち、二本足で立って歩く。その手と指は特に大きい。人が立ったとしても、その背はスラードの肩の高さ程度である。 スラード族の中で最も弱いレッド・スラード(赤スラード)は、単体でうろつき回り、しばしば他の次元界に秘密の巣を作る。大部分のものは、強力で時に残酷な他のスラードたちから逃れようとする。 レッド・スラードは身長8フィート(約2.4m)、体重650ポンド(約290kg)である。その名前が示すようにレッド・スラードの体は赤く背側の色は濃く、腹側は薄くなっている。 レッド・スラードが集団で行動するのは、何らかの手段で彼らを支配している強力な存在のために働いている時だけである。そして、そのような場合でも、協力して行動することは得意ではない。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) 特殊能力:暗視60フィート、高速治癒5、[音波]に対する完全耐性、[酸]、[電気]、[火]、[冷気]に対する抵抗5を持つ。 ____________________________________ 【ブルー・スラード】大型サイズの来訪者(混沌、他次元界) この大きくかさのあるクリーチャーは、逞しい身体に青い皮膚をもった人型のヒキガエルといった様子であり、ほぼオーガと同じくらいの大きさがある。その首はほとんどないに等しく、幅の広い平たい頭をしている。そのクリーチャーは2本の足で立って歩き、爪を備えた手と足を持っている。そしてその手の甲には禍々しい骨質の鉤がある。 ブルー・スラード(青スラード)は他の種族や同族の社会に対して恐るべき戦いを挑むために集まることがある。彼らは力と権力のみに価値を見出す暴れん坊なのだ。 ブルー・スラードの身長は約10フィート(約3m)、そしてたいへん厚みある体をしている。その名前が指し示すようにブルー・スラードの体のほとんどは青く、背中の色は濃く、腹部付近は青白くなっている。 このスラードは集団で現れることがスラードの中で最も多く、協力して行動することも得意である――少なくともレッド・スラードよりは。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) 特殊能力:暗視60フィート、高速治癒5、[音波]に対する完全耐性、[酸]、[電気]、[火]、[冷気]に対する抵抗5を持つ。 ____________________________________ 【グリーン・スラード】大型サイズの来訪者(混沌、他次元界) このひょろりと背の高いクリーチャーはオーガと蛙のあいのこのようである。その肌はくすんだ緑色であり、長く鋭い爪と幅広い口をしている。 秘術呪文の使い手がレッド・スラードの卵やブルー・スラードの病気に感染したなら、その宿主からはグリーン・スラード(緑スラード)が誕生する。 グリーン・スラードの身長は約10フィート(約3m)であり、そしてたいへん厚みある体をしている。その名前が指し示すようにグリーン・スラードの体のほとんどは緑色で、背中の色は濃く、腹部付近は薄くなっている。 グリーン・スラードは自己中心的で、自分のことしか考えない傲慢な連中である。彼らは魔力に飢えており、可能なら最終的にグレイ・スラード(下記参照)へと変化する。 グリーン・スラードはその時々の必要に適えば、共同して事にあたる。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) 特殊能力:暗視60フィート、高速治癒5、[音波]に対する完全耐性、[酸]、[電気]、[火]、[冷気]に対する抵抗5、変身を持つ。 ____________________________________ 【グレイ・スラード】中型サイズの来訪者(混沌、他次元界) 引き締まり、機敏な様子のこの人型生物は2本足の蛙に似ている。その肌は深い灰色であり、指は長く爪を具えている。その身長は人間と同じくらいである。 一世紀以上生きたグリーン・スラードは、少なくとも1年の間、姿を隠し、たったひとりで過ごす。そこから戻ってきた時には、小柄でやせたグレイ・スラード(灰色スラード)になっており、以後は時間と注意を魔法の研究に振り向ける。グレイ・スラードは自分の力を高めるために、熱心に魔法のアイテムを作成する。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) 特殊能力:暗視60フィート、高速治癒5、ダメージ減少10/秩序、[音波]に対する完全耐性、[酸]、[電気]、[火]、[冷気]に対する抵抗5、変身を持つ。 ____________________________________ 戦闘開始! 【第1ラウンド】 アルウィン 「ウォー・マグ・ファ・ド・バロン・メル・ラー・オズ・デジュライン!」 アルウィンの放ったファイアーボールがスラード達に炸裂する。33[火]ダメージ。 レッド・スラードとブルー・スラードはセーヴに成功し、ダメージを半減。 グリーン・スラードとグレイ・スラードはセーヴに失敗するが、スラード達は全員[火]への抵抗5と高速治癒5を持っているので、火のダメージの一部が、まるでかき消されるかのように弱体化し、与えたダメージが高速で回復してゆく。 それぞれ、あまり損害にはなっていないようだ。 ラヴィリーナ 「こうなったら抵抗も治癒も間に合わないくらいの火力を当てて押し切るしかないわ!リーダーらしき灰色のスラードに灼熱ファイヤーレーザー光線ビィィーム!3発命中!30−5、17−5、12−5ダメージ!」 ローリエリーナ 「同じく灰色のスラードにスコーチング・レイ!3発命中!13−5、18−5、13−5ダメージ!」 グレイ・スラード「おのれ!矢継ぎ早に魔法をぶち込んできやがっ・・・ぐはあっ!」 グレイ・スラードは高速治癒が間に合わず、息絶えた。 ラヴィリーナ&ローリエリーナ 「撃破!」 スコラル 「ウチは青い蛙に急所攻撃命中!22ダメージや!」 ブルー・スラードはスコラルに反撃するがはずれ。 レッド・スラードが、スコラルに出目20で爪による攻撃を命中させ3ダメージをあたえ、卵を産みつけてくる。 スコラル 「うわわっ!傷口からなんか注入しよった!気色わるっ!」 続いてグリーン・スラードがスコラルに攻撃を命中させ、12ダメージを与える。 スコラル 「イタッ!おまんら覚えとき!」 【第2ラウンド】 アルウィン 「行動順をラヴィの後ろまでディレイ(遅延)」 ラヴィリーナ 「レッド・スラードに弓矢で《速射》3発命中!8、8、3ダメージ!」 アルウィン 「強打6点割り振りでレッド・スラードに攻撃命中!35ダメージ!」 レッド・スラード「(スラード語)俺は死ぬ、だが卵を産みつけてやった。宿主の身体を食い破って生まれてくるのだ・・・ぐはっ」 レッド・スラードは息絶えた。 アルウィン 「撃破!このままグリーン・スラードに薙ぎ払いで・・・出目1で外した」 ローリエリーナ 「グリーン・スラードにカタナで斬りつけて10ダメージ!」 スコラル 「ブルー・スラードに連続攻撃3発命中!10、10、11ダメージ!」 ブルー・スラードとグリーン・スラードはそれぞれ攻撃失敗。 【第3ラウンド】 アルウィン 「次の攻撃でグリーン・スラードを倒せるかもしれないからラヴィはディレイ(遅延)して様子を見てくれ」 ラヴィリーナ 「OK!」 アルウィン 「グリーン・スラードに全力攻撃!16、23、16ダメージ!」 グリーン・スラード「くそっ、こんな接近戦にさえならなければ、我のファイアーボールをぶちこんでやれたのに・・・無念・・・」 グリーン・スラード撃破! ローリエリーナ 「ブルー・スラードに攻撃命中14ダメージ!」 ブルー・スラード「グゥグググ・・・」 ブルー・スラードはちょうどHP0になる。(HPが0のクリーチャーは1アクションとる事によりHP-1となり気絶する。) スコラル 「お、あたかも意識朦朧っぽい感じやな。このまま捨て身の一撃をもらうのはごめんやから、トドメささせてもらうで、21ダメージでブルー・スラード撃破!ふう終わった。さっき注入された卵除去しとこ」 (スラードに産みつけられた卵はリムーヴ・ディジーズの呪文をかけるか、難易度25の〈治療〉技能判定に成功する事で除去する事ができる。) 戦闘終了。 戦闘が終わると、フォーミアン達のリーダーであるミュルマルクが共通語で話しかけてくる。 フォーミアン・ミュルマルク「お前達は何者だ?我々の敵ではないようだが」 アルウィン 「俺達はこの風界とは別の次元からやって来たんだ。俺たちの故郷を取り戻すためにここの遺跡にある風のプレートの力を必要としている」 フォーミアン・ミュルマルク「加勢に対して借りがある。我々の巣で歓迎しよう」 次のページへ ページ: 1/ 2/ 3/ 4/ 5/ 6/ 『運命の風』(Wind of Fate)ギャラリー へ戻る |