『運命の風』(Wind of Fate)第4.5話(外伝)へ戻る ページ: 1/ 2/ 3/ 4/ 1ページ目D&D3.5edキャンペーン『Wind of fate』【キャラクター紹介】 ____________________________________ フィース 種族:アアシマール クラス:パラディン6 特技:騎乗戦闘、駆け抜け攻撃、猛突撃 特殊能力:暗視60フィート、デイライト1回/日、[酸]と[電気]と[冷気]に対する抵抗5、ディテクト・イーヴル、悪を討つ一撃2回/日、信仰の恩寵、癒しの手、勇気のオーラ、健全な肉体、アンデッド退散、特別な乗騎、リムーヴ・ディジーズ1回/週 言語:共通語、セレスチャル語、ドワーフ語、エルフ語 装備:+1フレイミング・ロングソード、クラブ、ランス、+1アダマンティン製フル・プレート、木製ヘヴィ・シールド、リング・オヴ・プロテクション+1、 所持品:探検家の服、ヒューワーズ・ハンディ・ハヴァサック、背負い袋、ベルトポーチ、呪文構成要素ポーチ、水袋、袋、携帯用寝具、木製の聖印、軍用鞍、絹ロープ50フィート、ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ 幼い頃、セレスチャル・ヘヴィ・ウォーホース(聖なる軍馬)のプラックとともにトラボク村の教会に預けられ、育ったアアシマール(家計図に善の次元界の血を持つ者)の青年。 アアシマールとは、血脈に善の次元界に住むセレスチャルの血が混じっている人間である。 そのため、一般の人間にはない特殊能力(暗闇でも見える目や、酸や電気や冷気の攻撃に対する抵抗力など)を備えている。 3ヶ月ほど前、ハーフセレスチャルの聖戦士ジェンナと出会い、一緒に大都市エニラマルトルにやってきた。 アアシマールであるフィースは、ハーフセレスチャル(天使と人間のハーフ)のジェンナに親近感を覚えつつも、彼女のパラディンとしての真摯さに尊敬の気持ちを抱いている。 プラック 種族:セレスチャル・ヘヴィ・ウォーホース(聖なる大型軍馬) クラス:スペシャル・マウント(特別な乗騎) フィースが小さい頃からずっとそばにいて見守ってきた聖なる魔獣。 フィースのパラディンとしての実力が上がったため、フィースとプラックは魔法的な繋がりを持つようになった。 ____________________________________ ジェンナ 種族:人間のハーフセレスチャル クラス:パラディン5 大都市エニラマルトルを目指して旅をしていたジェンナは、トラボク村に立ち寄った時に、聖ナビアス教会でパラディンのフィース、クレリックのソーン、ウィザードのアン、ローグのビズィと出会った。 (リプレイ第4.5話『運命の風〜外伝〜 追い風に吹かれて』参照) 5人で大都市に向けて出発するが、道中、ビズィは皆のために尊い犠牲となってしまう。 エニラマルトルに到着後、ビズィの遺体は聖ナビアス教会に預けられ、ソーンは夢のお告げに従い、武者修行の旅に出た。 アンは、エニラマルトルの大図書館に入り浸り、読書の日々を送っている。 ジェンナとフィースは2人で、ここ最近、エウルブ地方のあちこちで起きている襲撃事件の調査を始めた。 それから約3ヶ月が過ぎる。 ____________________________________ ―エウルブ地方の大都市エニラマルトル― 現状報告のため、ジェンナがいったん故郷に戻ることになった。 フィース「短い間でしたが、貴女と共に戦えた事を光栄に思います。お気をつけて」 ジェンナ「何かあった時はご連絡ください。私でよろしければいつでも力になります。それではフィース殿、ご武運を」 名残惜しい別れの後、フィースは昼食をとりに、酒場『ヘブンズゲート』に行く。 ―酒場『ヘブンズゲート』― ハバック店長「いらっしゃい。何にしやす?」 フィース「サラダと鶏肉・・・いや、サラダとパンとスープをお願いします」 ジェンナと一緒に食事をする時、彼女が「パンとスープは欠かせません」と言っていたのを思い出す。 間もなく、注文したものがテーブルに置かれる。 パンをちぎり、スープに付けて食べながら、ハバック店長に最近の噂話を聞く。 店長から聞いた噂は以下のとおり。 ・スギル村を襲った3体の巨人を退治した者達がいる。その者達はフェイの集落を襲ったアンデッド達も退治したらしい。 ・リザードフォーク達に、スルーロード(スヴァーフネブリンの集落)が壊滅させられたされた。リザードフォーク達の背後にはレッド・ドラゴンがいるらしい。 フィース「スルーロードは、エニラマルトルから結構近かったはず。大都市近辺にレッド・ドラゴンが現れるなんて・・・こうしてはいられない!」 ・・・とは言ったものの、いくらなんでもフィース1人でドラゴンに挑むのは分が悪すぎる。 彼の信頼できるパートナーだったジェンナは故郷に帰ってしまったし、親友のソーン(聖ナビアスのクレリック)は、夢に見たお告げに従い、デル地方に旅立ってしまった。 アン(ウィザード)はエニラマルトルの大図書館(トラボク村の図書館とは比べ物にならない規模)に行けば会うことが出来るが、彼女はもともと戦いが好きではない。 そんな彼女を無理やり連れ出したところで、ドラゴンの餌食になるのがオチだろう。 ビズィおぢさん(ローグ)は以前、フィース達を危険な魔法の罠(エクスプローシヴ・ルーンズ)から守り、高貴なる死を遂げている。 フィース「・・・とりあえず、スギル村の巨人を退治したという冒険者達に会ってみよう」 ハバック店長「巨人退治の勇者さん達ならあっちのテーブルに座っているよ」 一方、バンブル、アルウィン、ラヴィリーナの3人もスルーロードの噂を聞いていた。 ラヴィリーナ「そんな・・・あたし達を助けてくれたノーム(スヴァーフネブリン)さん達が・・・」 バンブル「アルウィン、スルーロードを襲った連中の背後にいるレッド・ドラゴンってのは・・・」 アルウィン「ああ、多分イクス村を襲ったヤツだ」 ちょうどそこへフィースがやってくる。 フィース「巨人を退治したというのは君達かい?」 バンブル「ああ、いかにもオイラ達だけど、あんたは?」 フィース「僕はトラボク村の聖騎士フィース。このエウルブ地方に迫る魔物達の脅威と戦うのが僕の使命なんだ。スヴァーフネブリンの集落、スルーロードを襲った連中を退治しに行きたいのだけれど、僕一人でレッド・ドラゴンに挑むのは無謀な行為と言えるだろう・・・」 アルウィン「そいつは奇遇だな、実は俺達もそのレッド・ドラゴンに用事があってね。俺はアルウィン、イクス村出身のレンジャーだ」 バンブル「オイラはバンブル、オイラもイクス村から来たんだ。よろしくな」 ラヴィリーナ「あたしはラヴィ、トニムの森から来たラヴィリーナ・イスリルルよ」 白猫アルト「ニャーにゃにゃにゃ〜(えっへん!そして僕がラヴィの相棒、天才猫のアルトさ)」 バンブル「ここで話すのもなんだから、ティーリーフ邸で出発の準備をしながら詳しい話をしようぜ」 一行はティーリーフ邸に行く。 ―ティーリーフ邸― チャムが紅茶を持ってくる。 チャム「どうぞ」 フィース「いただきます。レディ・チャム、ティーリーフ卿のお話はうかがっております。イクス村での出来事、心からお悔やみ申し上げます。」 チャム「ありがとうございます。おそらく、スルーロードを襲ったのはイクス村を襲ったレッド・ドラゴンでしょう」 バンブル「あの日から1か月あまり、片時もあのトカゲ野郎を忘れた事はねえ!」 アルウィン「俺達の手で、かならずイクス村の仇をとってやる!」 一行は、準備を整え、翌日出発する。 チャム「いってらっしゃい。バンブル、みんな、気をつけてね」 バンブル「おうよ、土産にドラゴンの剥製を持って帰ってきてやらぁ」 まずは、スヴァーフネブリン(地底ノーム)の集落跡地へ馬に乗って行く事にした。 アルウィンは呪文構成要素ポーチから少量の馬の毛を取り出してマウントの呪文を2回唱え、ライト・ホースとポニーをそれぞれ1頭ずつ召喚する。 ____________________________________ 【ポニー(小馬)】中型サイズの動物 体高5フィート(約1.5m)未満の小さなホースで、乗り手を乗せたまま戦闘を行なうことはできない。 ____________________________________ バンブル「オイラはポニーに乗った事ないけど大丈夫かな?」 アルウィン「この馬達は召喚者の言う事をきくから平気さ」 フィース「来たれ、我が友プラック!」 フィースはパラディンの特殊能力:スペシャル・マウントで、セレスチャル・ヘヴィ・ウォーホース(聖なる軍馬)のプラックを招請する。 突然、空間が光り輝き、その光が消えると同時に黄金の毛並みをもつ馬が出現した。 聖なる軍馬プラック「ヒヒ〜ン!」 白猫アルト「にゃにゃ〜ん(やあ、聖なるお馬君、僕はラヴィの使い魔アルト。よろしくね)」 一行は馬上の人となり、駆け出す。 しばらく進むと3人のスヴァーフネブリン(地底ノーム)が大きな4本足の鳥のような怪物に襲われているところに遭遇する。 ____________________________________ 【アケイライ】大型サイズの来訪者 その大きなクリーチャーは竹馬のように細長い4本の脚で立っている。脚の上にある胴体は丸くふっくらとしており、鳥のものに似ている。大きさは小さめのポニーくらい。体を覆う羽毛の色は茶色から赤に渡り、恐ろしげな爪と嘴が磨かれた金属のように光っている。 アケイライはアケロンという次元界に棲息する大きな飛べない鳥で、体高は15フィート(約4.5m)もある。アケロン以外の次元界で遭遇することはごく稀である。邪悪で狡猾な捕食者であるばかりか、他の生き物に責め苦を与えることをあからさまに楽しんでいる。 アケイライは地獄語を話す。体重は750ポンド(約340kg)ほどである。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) 毒の黒雲を放出する特殊能力を持つ。 ____________________________________ ラヴィリーナ「あっ!あそこにいるのはあたし達を泊めてくれた宿屋の主人、シリアさんだわ!」 即座にマジック・ミサイルのワンドを構える。 アルウィン「アケイライに毒の黒雲を放出されるとまずいぞ!」 白猫アルト「ニャッ?!(それは困る!)」 アルトはあわてて前足で口をふさぐ。 バンブル「その前に叩き潰してやらぁ!」 ラヴィリーナのワンドから放たれた5本のマジック・ミサイルがアケイライを直撃する。 そこへすかさずバンブルが突撃して魔剣をクリティカル・ヒットさせ、アケイライを倒した。 フィース「見事な手並みだ。スギル村を救った英雄の名は伊達じゃないな」 バンブル「へへ・・・ざっとこんなもんよ」 逃げていた3人のスヴァーフネブリンは古老カール・ユアル“片足靴”ロレンツィニ、古老テクスタイル・ポーチバッグ・パンクリース、宿屋の主人シリア“二重錠”パンクリースだ。 アルウィン「無事で良かった。ところでヘンリーさん達は一緒じゃないんですか?」 シリア“二重錠”パンクリース「古老ヘンリー・ウロトナン・ハントウ・セッカイと古老ナナリー・ミュルテザ・ハルバネ・バンドゥラムは我々を逃がすために・・・」 バンブル「くそっ!ヘンリーのおっちゃん達のカタキはかならずとってやる」 古老カール・ユアル“片足靴”ロレンツィニ「おお、やってくれるか。ワシは、敵のアジトがあると思われる場所へ行くための良い抜け道を知っている。地図を描いてやろう」 一行は、古老カール・ユアル“片足靴”ロレンツィニから、敵のアジトと思しき場所へ行く抜け道の地図をもらい、そこを目指して出発する。 ―洞窟前― アルウィン「いったんここで野営しよう。旅疲れた状態でレッド・ドラゴンに挑むのは危険だ」 フィース「プラック、ありがとう。しばらく天上界で休んでいてくれ」 フィースは、プラックをなでながら、送還する。 プラックの身体が光につつまれたかと思うとそのまま消え、故郷の天上界に帰った。 洞窟前で野営をしていると・・・。 白猫アルト「ニャー!(ラヴィ、何か来るぞ?あれは犬・・・じゃない、狼だ!)」 遠巻きに囲むようにして、狼の群れ(8匹)がやってくる。 8匹の群れの内、7匹は通常のウルフだが、1匹だけひと際大きく風変わりな狼がいる。 アルウィン「あのデカイやつはダイア・ウルフだ。通常の狼にくらべ、力強くてタフだぞ」 ____________________________________ 【ウルフ(狼)】中型サイズの動物 ウルフはそのしつこさ、ずるがしこさで悪名高い、群れをなす狩人である。 【ダイア・アニマル】 ダイア・アニマル(巨大動物)は、普通の動物をより大きく、強く、凶暴にしたものである。各種ともに野性的かつ先史時代的、ときには禍々しささえ感じさせる風貌を備えている。 【ダイア・ウルフ】大型サイズの動物 この強大な灰色狼は馬ほどの大きさがあるようだ。燃えるような瞳と厚い毛並みをそなえている。 ダイア・ウルフ(巨大狼)は手際よく群れで狩を行なう、そして捕らえられるものをみな殺すのだ。 ダイア・ウルフには灰色か黒のぶちがある。体長は約9フィート(約2.7m)、体重は800ポンド(約360kg)あまりにもなる。 (D&D第3.5版モンスター・マニュアルより) ____________________________________ ラヴィリーナ「アルウィン、なんとかお友達になれないかな?」 アルウィン「やってみよう。あの狼達は、イクスを襲った連中とは関係なさそうだから、むやみに殺したくはない」 アルウィンとラヴィリーナは、協力しながらレンジャーの特殊能力:野生動物との共感能力を使い、狼達を大人しくさせた。 次のページへ ページ: 1/ 2/ 3/ 4/ 『運命の風』(Wind of Fate)ギャラリー へ戻る |