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1ページ目D&D3.5edキャンペーン『Wind of fate』【キャラクター紹介】 ____________________________________ バンブル(18歳) 種族:ドリック族 クラス:ローグ 装備:ショート・ソード、モーニングスター、ダガー、スタデッド・レザー 4歳の時に戦争で両親を亡くし、イクス村の孤児院で逞しく育ったドリック族の少年。 親友のアルウィンと一緒にいたずらをしては、よく孤児院のゼノン神父に怒られた。 幼なじみのチャムの事が、最近ちょっと気になりはじめている? ドリック族とは、成人になっても人間の子供のような大きさ(身長約90cm)の小人族で、他種族からはハーフリングやリトルリングなどと呼ばれる事もある。 ____________________________________ アルウィン・アルスリード(18歳) 種族:ハーフエルフ クラス:レンジャー 装備:バスタード・ソード、ダガー、チェイン・シャツ、木製ラージ・シールド 人間の父とエルフの母の間に生まれたハーフエルフ。 (エルフとは、優雅で敏捷性に長けている妖精族で、小柄で華奢ながらも、人間に比べて非常に長い寿命を持ち、比較的整った容姿、とがった耳が特徴。) 12年前、悪しき魔物どもの襲撃により、アルウィンが住んでいたアルスリード・エルフの森が壊滅した。 アルウィンの母は、幼いアルウィンを連れ、小さな村イクスの近くまで逃げ延びたが、そこで力尽きてしまった。 イクス村に住むレンジャー(野伏)のレンに発見されたアルウィンは、村の孤児院に引き取られることになった。 ____________________________________ チャム・ティーリーフ(17歳) 種族:ドリック族 大都市エニラマルトルに住むドリックの貴族、ティーリーフ家の一人娘。 イクス村に孤児院を建てたのはチャムの両親、ティーリーフ夫妻である。 幼い頃からよくイクス村に遊びに来ていたため、バンブルとは幼なじみ。 15歳になってからはイクス村に住み、孤児院で子供達の面倒を見ている。 心優しく、しっかり者の彼女は皆から慕われている。 ____________________________________ #1『嵐の前の凪ぎ』 ロラック大陸のエウルブ地方にあるイクス村。 大都市エニラマルトルから2日ほどの距離(約40マイル)に位置する集落で、成人人口40人程度の小さな村である。 物語はここから始まる。 1日目 ―さわやかな朝、孤児院の庭― 朝食が乗せられた大きなテーブルの周りに、孤児院のみんなが着席している。 ハーフオークのひときわ身体が大きい神父が口を開く。 ____________________________________ ゼノン神父(37歳) 種族:ハーフオーク クラス:バーバリアン/クレリック 若い頃、太陽神の奇跡に助けられ、クレリック(僧侶)になった心やさしいハーフオーク。 イクスの村で神父を勤めており、バンブルとアルウィンからは『おやっさん』と呼ばれている。 オークとは、猪の牙のような犬歯をもち、豚のような鼻をしている人型生物で、他の種族を襲撃して戦争を仕掛け、略奪を繰り返す攻撃的な種族である。 また、太古の昔からエルフとドワーフを憎んでおり、見かければ、有無をいわさず殺そうとする。 オークは、人間を襲い、子供(ハーフオーク)を孕ませる事など日常茶飯事である。 しかし、ゼノンは人間の母の愛を受け、悪しきオークの血に屈することなく、善なる者に育ったのである。 ____________________________________ ゼノン神父「神のおめぐみに感謝します」 孤児院の子供達「いただきま〜す」 ____________________________________ ディーネ(13歳)、種族:ハーフエルフ 5人の子供達の中で最年長の女の子。 いつも進んで家事手伝いをしている。 同じハーフエルフであるアルウィンを慕っている。 ____________________________________ ビリー(12歳)、種族:人間 5人の子供達の中で兄貴分を気取っている。 一つ年上の女の子ディーネとはよく意見が対立し、口喧嘩するが、実は密かに想いを寄せている。 ____________________________________ トレイシー(9歳)、種族:人間 おとなしい性格で少し引っ込み思案。 本を読むのが大好きで、暇さえあればサウスレイ先生の家にお邪魔して、本を読んでいる。 ____________________________________ ジャン(7歳)、種族:人間 背が低いため、小さくても強いバンブルに憧れている。 ____________________________________ メーラ(5歳)、種族:人間 最年少の女の子。 お人形や小動物が大好きで、いつもぬいぐるみを抱っこしている(寝る時も一緒)。 ____________________________________ アルウィン「いただきます」 孤児院の子供達「いただきま〜す」 バンブル「いっただっきま〜す」 チャム「もう、バンブルったらこんなにこぼして・・・お行儀悪いわよ。もう少し落ち着いて食べたらどうなの?」 バンブル「んぐんぐ・・・ん?ゆっふひふっへはらさうぇひはわぁ・・・」 チャム「食べながらしゃべるのはもっとダメ!だいいち何を言ってるのか・・・」 アルウィン「『ゆっくり食ってたら冷めちまわぁ』ってさ」 チャム「え・・・そう・・・って翻訳はいいから、アルウィンからも言ってよ。子供達が真似しちゃうじゃない」 アルウィン「もう両手の指じゃ足りないくらいは言ってるよ」 孤児院の少年ジャンがバンブルの食べ方を真似する。 チャム「まあ、ジャンったら、バンブルの真似なんかしちゃだめよ」 ジャン「は〜い(いたずらっぽく笑う)」 いつものように孤児院の庭で朝食を食べていると、ローブ姿のエルフの男性がやってくる。 ____________________________________ サウスレイ(146歳) 種族:エルフ クラス:スワッシュバックラー/ウィザード 集落のはずれに住むエルフの魔術師。 普段は子供達に勉学を教えている。 のんびり屋で戦いは好きではないが、戦闘的な魔法を得意としている(本人曰く、危険を回避するには力が必要とのこと)。 アルウィンに魔術師の素質があることを見抜き、ウィザードになるように勧めているが、当のアルウィンはレンジャーの修行に夢中で、魔術に全然興味をしめしてくれない。 ____________________________________ サウスレイ先生「皆さん、おはようございます」 チャム「あっ、サウスレイ先生、おはようございます」 アルウィン「おはようございます。」 子供達「おはようございま〜す」 バンブル「ほはお・・・んぐ、げほっごほ・・・」 チャム「ほら、みなさい。大丈夫?(バンブルの背中をさする)」 ゼノン神父「(テーブル・ナプキンで上品に口を拭ってから)おはようサウスレイ、こんな朝早くどうしたんだ?」 サウスレイ先生「楽しい朝のひと時にお邪魔してしまったようで申し訳ありません。アルウィンにお願いがあってまいりました」 アルウィン「はい、俺に出来ることでしたら・・・あ、でも弟子入りは勘弁してくださいよ」 サウスレイ先生「ははは、これは手厳しい。実は、急に使い魔が欲しくなりまして、このあいだ、ペット屋さんに動物達を届けてくれるように頼んだのです。今日、到着することになっているのですが、私はこれから定例会議に出席しなければならないので、私の代わりに受け取りをしてもらえないでしょうか?」 アルウィン「動物達?使い魔って1匹じゃないんですか?」 サウスレイ先生「ええ、一度色々な動物を借りて、しばらく付き合い、その中からパートナーを選ぼうと思いまして。大切なパートナー選びですから、念入りにしたいのです」 アルウィン「了解、まかせてください」 サウスレイ先生「おお、それはありがたい。これは私の家の鍵です。では、よろしく頼みます」 バンブル「・・・あ〜、苦しかった。オイラも動物達を見てみたいから一緒に行くよ」 ―サウスレイの家―(サブシナリオ『使い魔騒動』) アルウィンとバンブルがサウスレイの家で待っていると、ペット屋の店員が10種類の動物:アウル(梟)、ウィーゼル(イタチ)、キャット(猫)、超小型のヴァイパー・スネーク(蛇)、トード(蛙)、バット(蝙蝠)、ホーク(鷹)、ラット(鼠)、レイヴン(烏)、リザード(蜥蜴)をそれぞれ小さな檻に入れて持ってきた。 店員オットー「まいどどうも、ペットショップ『アニマル・ランド』です」 アルウィン「どうぞ、こちらの家へ」 アルウィンが家の鍵を開け、店員が部屋の中に檻を運んで行く。 最後の一つを運び終えようとした時・・・ 店員オットー「おっとっと・・・」 店員がつまづき、檻の上に転んでしまう。 それが連鎖して、全ての檻の扉が開いたり壊れたりして動物達が飛び出す。 たった数秒で10匹の動物を全て逃がしてしまう様子はある意味曲芸的だ。 店員オットー「あ、あわわわ・・・どどどどうしうよう?!」 バンブル「うわっと、扉をしめなきゃ動物が逃げちまう(あわてて扉を閉める)」 アルウィン「ナイス、バンブル!ようし、俺にまかせろ。動物と心が通じ合えなきゃ一人前のレンジャーとは言えないからな。店員さん、動物達の餌はあるかい?」 店員オットー「はい、果物と干し肉、ひまわりの種があります」 餌を持って動物たちに近づいていくアルウィン。 見守る店員とバンブル。 アルウィン「ほうら、怖くないよ、おいで。お友達になろう」 餌を使いながら天井に逃げたアウル(梟)、バット(蝙蝠)、ホーク(鷹)、レイヴン(烏)に野生動物との共感(レンジャーの特殊能力)を使用するが、なかなかうまくいかない。 バンブル「オイラはその間に下にいる動物達を捕まえよう。まずはトード(蛙)からだ、他の動物達に食われちゃ困る」 バンブルはトード(蛙)、ラット(鼠)、リザード(蜥蜴)、ウィーゼル(イタチ)を次々と捕まえていく。アルウィンもホーク(鷹)、アウル(梟)をおとなしくさせたが、レイヴン(烏)が言う事をきいてくれない。 アルウィン「う〜ん、食べ物が好みに合わないらしい。よ〜し、もったいないけどチャムが焼いてくれたお菓子を使って・・・(ポーチからお菓子を取り出す)ほら、グルメなカラスさん。感謝して食べてくれよ」 バンブル「もったいねえ!オイラにくれよう」 アルウィン「バンブルはさっき全部食べたろ。お、レイヴン(烏)が降りてきてくれた」 その後、バンブルが(ひっかかれつつ)キャット(猫)を捕まえ、アルウィンがバット(蝙蝠)とヴァイパー(蛇)を捕まえて、店員が用意した檻に入れる。 店員オットー「申し訳ありませんでした。本当にありがとうございました」 その日の夕方。 会議から戻ってきたサウスレイは家の荒れように驚く。 サウスレイ先生「これはいったい・・・私の部屋が・・・」 事情を聞いたサウスレイは、笑いながら二人に感謝し、お礼に、スープをごちそうしてくれた。 味はあまりよくないが、貴重な材料で作られていてとても体に良いらしい。 次のページへ ページ: 1/ 2/ 3/ 4/ 『運命の風』(Wind of Fate)ギャラリー へ戻る |